「ドローンは、あらゆる意味で世界を変える」。そして、ドローンを制するものが次の世界を制する可能性が極めて高い。多くの企業がドローンを前提にしたビジネスに舵を切り、新たな産業・サービスが生まれる。そして対応できない企業は退場を余儀なくされるのだ。(『空飛ぶロボットは黒猫の夢を見るか? ドローンを制する者は、世界を制す』 高城 剛著)
先日からご案内しているとおり、ドローンは2つに分けられます。
つまり、飛ばして遊ぶドローンと、現実世界の情報化時代の端末としてのドローンです。
こちらは、「飛ばして遊ぶ(ビジネス利用も含む)方のドローン」の話題です。
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■DPA潮見ドローン専用飛行場、開校2ヵ月でスクール受講者数600名突破
[blogcard url=”http://www.drone.jp/news/20170120130140.html”]
■バンタン、日本初ドローン専門の高校を開校!
[blogcard url=”http://www.drone.jp/news/20160802130057.html”]
そしてこちらは、「現実世界の情報化時代の端末としてのドローン」の話題です。
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■アマゾンが多数のドローンが合体する「メガドローン」特許を取得
[blogcard url=”http://www.livescience.com/57416-amazon-patents-flying-mega-drone.html”]
■アマゾン、「ドローンを弓矢から守る」謎の特許を取得 ドローン配達の安全確保に有効?
[blogcard url=”http://www.excite.co.jp/News/science/20161228/Sorae_36539.html”]
ドローンには2つあることを知らないと、ニュースを正確に読み解けない
「ドローンには2つある」ことを知っておかないと、ドローンのニュースを正確に読み解くことができません。
いま世界中で、ドローンの技術開発が過熱しています。その中で、最近のAmazonはドローン関連の特許や新しい通信技術を連発しています。なぜAmazonがドローン技術の開発に躍起になっているのかといえば、それはAmazonの商品が入った段ボールを運ぶためだけではなく、「現実世界の情報化」時代の覇権を握るためです。
いま、ドローンパイロット、ドローン操縦者になるための学校が全国で乱立し始めています。どのドローン学校も、希望者が殺到しているそうです。
しかし、ドローンには「飛ばして遊ぶドローン」と「現実世界の情報化時代の端末としてのドローン」の2種類あることを知っていれば、ドローンパイロット、ドローン操縦者の需要が一時的なブームだということが分かります。単に飛ばして遊ぶだけならドローンパイロットになる必要はありません。そして「現実世界の情報化時代の端末としてのドローン」は自動操縦されるので、こちらもドローンパイロットは不要だからです。
ドローンの検定・資格は、将来不要になる
■ドローンをより使いこなすための「検定・資格」って?その有用性についても解説!
[blogcard url=”https://www.rentio.jp/matome/2016/12/license-of-drone/”]
例えばこの記事では、「ドローンの『検定』や『資格』は将来的に役立つか?」について、世界中の大企業がドローンを活用した新たな産業構想を模索していること、日本政府主催の成長戦略「未来投資会議」で、2020年までに建設現場での測量にドローン活用案を提案していること、総務省はドローン専用の無線周波数の帯域確保を行い法律を改正する方針、などを元に、ドローンの検定や資格は将来性がとても高いと解説しています。
しかし、「飛ばして遊ぶドローン」に検定や資格が必要になったとしても、それは遊ぶためのものなのでほとんど意味はありません。また「現実世界の情報化時代の端末としてのドローン」は自動操縦されるので、人間の操縦士は不要です。人間が操縦することで、かえって危険度が高まってしまうからです。コンピュータ制御して自動操縦した方が安全性が高まります。
要するに、将来的にドローンパイロット、ドローン操縦士、ドローン検定、ドローン資格は不要な(あるいはほとんど意味のない)時代がやってきます。重要なのは、次世代の「現実世界の情報化時代の端末としてのドローン」の覇権は誰が握るのか、です。
そのためのドローン技術の特許を連発したり、実験段階に入った謎の「革新的通信技術」を開発しているAmazonでさえも、まだ安泰とは言えません。
(『空飛ぶロボットは黒猫の夢を見るか? ドローンを制する者は、世界を制す』 高城 剛著)
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