2013年2月5日、米国Amazon.comが同社のタブレット端末「Kindle Fire」向けの仮想通貨「Amazon Coin」という仮想通貨を発表したのをご存知ですか?
Amazon Coinはアプリの購入、アプリ内で販売されるバーチャル商品などの購入に使用することができるそうです。
売上は開発者が7割、アマゾンが3割を得るということです。
Amazon Coinの価値は1コイン=1セント、5月には米国で利用開始予定となっています。
Amazon.comでは、利用開始と共に、Kindle Fire ユーザーに数千万ドル分のコインを無料で配布予定とのこと。
そして、本日になってFRBに対抗するために、Amazon.comが独自の通貨を発表というニュースが流れました。
このニュースを受け、「Amazon.comの真の目的は何か?」という憶測が急速に広がっています。
現在、Amazon.comは米国、欧州で消費税の支払い問題を抱えています。日本でも「Amazon.comは税金を払っていない」ということがよく話題になりますが、海外でも同じニュースがしばしば取り上げられます。
消費税を支払わない理由として、アメリカの場合、州によって消費税率が異なり商品の配送先により税金を個別計算する事が実質不可能である為とAmazon.comは主張しているようです。
このような消費税の不納を巡って、Amazon.comへの風当たりが強まっている中での仮装通貨発表で、この問題をクリアー(逃げよう)としているのではないか?と波紋を呼んでいるわけです。
どちらにしても、Amazon Coinの導入は、ゲームなどのアプリ開発者にとって収入増を期待できる新機能となるでしょう。
今後、東南アジア、アフリカ、発展途上国で、アプリ開発市場が活発になる事は間違いないと思います。
Amazon.comは物理的に配送が不可能な地域に、デジタル配信という戦略でそのシェアを伸ばそうとしています。
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