「Amazon輸出 入門」というタイトルが決まるまで
Amazon輸出という書籍を書くにあたってまず懸念したことは、「書籍のタイトルに”Amazon”というキーワードを使用していいのか?」という点でした。
「Amazon」はAmazon.comが商標登録している語句なので、簡単には使用できません。
しかし、Amazon輸出の書籍で”Amazon”が使えなければ、他にどんなキーワードをつければいいのか?
最近、「Amazonガチャ」というサービスを始めた筑波大学発のベンチャー企業が、「商標権侵害では」と批判を受け、サービスを終了したというニュースがありました。
書籍のタイトルと商標権については、私より出版社のほうに長年の経験があります。
最終的には出版社のアドバイスに従って、タイトルを「Amazon輸出 入門」としましたが、執筆していた約3ヶ月間は、「この本は出版されないかもしれない」、「出版されてもすぐに差し止めになるに違いない」と思っていましたw
一体何を書けばいいのか?
次の葛藤は、「何を書くか」です。
出版社としては、誰でも簡単にAmazon輸出をスタートできる内容にしたかったようです。
たとえば登録、出品、商品のリサーチ、発送、クレーム対応、管理画面の説明などについてです。
しかし私はこの意見に最初から反対しました。
管理画面の使い方などは、Amazon.comに登録して少し出品した人ならだれでもわかることです。
発送方法や、クレーム対応などについても同じです。
これらは、ノウハウと呼べるようなものではないです。
Amazon輸出の登録・出品や管理画面の操作方法などについて情報を配信している人は、当時はほとんどなかったとはいえ、ネットで探せば誰でも見つけられる状態でした。
執筆を始めたのが2012年9月頃で、出版が2013年1月ごろと聞かされていました。
この数ヶ月間に、Amazon輸出の基本的なノウハウがネット上でさらに広まっていることは、容易に想像できます。
「ネットで探せば見つかるノウハウ」を書籍にして出版してもみっともないです。
Amazon輸出 入門にこれらの記述があまり詳しく載っていないのは、そのためです。
「ここまで書けば親切だけど、ネットで探せば見つかる内容だから、あえて外しておこう」として削った部分もかなりありました。
これについて、出版社はずいぶん心配していましたが、結果的にはうまく行ったと思っています。
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