オリラジ中田さんのチケット転売撲滅の新システムが画期的!?
オリエンタルラジオの中田敦彦さんが提唱している『チケット転売撲滅のための新しいシステム』が画期的だとネット上で話題になっています。
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いま、コンサートのチケットなどが転売屋によって高額で取引されてしまい、純粋なファンが高額を支払ってそのチケットを手に入れたり、お金が足りないためにコンサートに参加できないなどという事例が社会問題化しています。それを解決するための方法として、オリラジの中田さんが転売撲滅のための新しいシステムをブログ上で公開し、それが大変話題を呼んでいるわけです。
オリエンタルラジオの中田さんが提唱した新システムの概要とは?
では具体的に、オリエンタルラジオの中田さんが提唱しているチケット転売撲滅のための新しいシステムとはどのようなものでしょうか。
(1)まずコンサート主催者が様々な規模のコンサート会場を確保します。例えば50人、100人、500人、3000人などが収容できる複数の会場をあらかじめ押さえておくわけです。
(2)そして実際にチケットを販売したあとで申し込みの反応を見て、100人の規模になりそうだと判断できれば100人の会場と正式に契約、3000人になりそうだとなれば3000人規模の会場と契約します。この時点でコンサート参加者に具体的な会場名やその場所がはじめて知らされます。またキャンセルとなったコンサート会場は、キャンセル料なしに解約できるとあらかじめ取り決めをしておけば問題ない、ということです。
(3)そしてコンサートのチケットを購入したけれどもどうしても行けないという人は、定額の1000円引きまでなら転売しても良いという取り決めを決め、その金額の範囲内で転売できるとすればいい、ということです。
これが、オリエンタルラジオ中田さんが提唱したチケット転売撲滅のための新しいシステムの概要です。
ネット上では画期的だと絶賛されていますが、私はこれについて首を傾げざるを得ませんでした。現実的にこのシステムはうまく機能しないと思えるからです。
実はチケット転売を完全に撲滅する技術は既に確立している!
では、チケット転売を撲滅するためのシステムは実現不可能なのでしょうか?
実は、とても簡単にチケット転売を撲滅するためのシステムを構築するアイデアがあります。
それは、オリエンタルラジオ中田さんのブログ記事の中にヒントが隠されています。
もう一度、ブログの内容を注意深く読んでみましょう。
記事の中に『チケットを購入した人と、コンサート会場に来ている人が同一人物だと判断できればいいのだけれど、それを会場の入り口で確かめるのはとても大変で、現実的に不可能だ』という意味の一節があります。これが大きなヒントです。
もしコンサートに来ているその人がチケットを買った本人だと簡単に証明することができれば、この問題はすべて解決するわけです。
なぜなら、コンサート会場できている人がチケットを買った本人であれば、そのチケットは定額で買われたものであり、もしコンサート会場に来ている本人が他人であれば、誰かから購入した(つまり転売された)チケットと判断できるからです。転売されたチケットを持っている人は、入場を断ればいいわけです。
しかし現状では、コンサート会場の入り口で本人確認をするのは非常に煩雑になり、現実的に不可能です。
ではどうすればいいのかといえば、答えは簡単です。
つまり新しいテクノロジーである『ブロックチェーン技術』を使えばいいのです。
ブロックチェーンは、いま話題のビットコインにも使われている最新テクノロジーです。例えばビットコインであれば、いつ、誰が、誰から、どこで、何を、いくらで購入したのかという記録が、全てインターネット上に残ります。このデータは事実上改ざんすることが不可能ですから、ビットコインのようなお金の取引にも安心して使われている最新技術なわけです。この新しく登場したテクノロジー『ブロックチェーン』によって、現在の銀行や金融機関が破壊されるとさえ言われています。
ブロックチェーン技術を利用すれば、チケットの転売撲滅は時間の問題だ!
ブロックチェーンの技術は、なにもビットコインの取引だけに利用されるものではありません。様々な分野への応用が期待されています。
例えば、住民票、健康保険証、運転免許証、パスポート、ビジネス上の契約書、デジタルデータの改ざん防止、著作権物の保護、医療カルテデータの改ざん防止などにも利用できます。さらにいま構築されてるインターネットそのものが、近い将来ブロックチェーン技術によって再構築されると言われています。つまり、いまのインターネットを構築している技術がブロックチェーンによってゼロから作り直される、というわけです。
従来の銀行・金融業、そしてインターネットの仕組みさえも破壊するインパクトのある最新テクノロジーを利用すれば、チケット転売の撲滅などはたやすことです。
本題であるコンサートチケットの話に戻れば、コンサートのチケットを購入した人と会場に来ている本人が同一人物であるかどうかは、ブロックチェーン技術を使えば簡単に確認できます。どうしても行けなくなった人が制限付きで転売できる仕組みも導入できます。
チケット転売の撲滅のための新システムは、技術的には既に確立しているわけです。
このように言うと、『ブロックチェーン技術を使ったチケット転売撲滅のシステムを構築するにはまだ時間がかかるじゃないか』という意見も出てくると思います。
しかし、オリラジ中田さんの画期的だと賞賛されてる新しいシステムでは、コンサートチケット転売の撲滅は実現不可能でしょう。仮に可能だったとしても、数百人とか数千人の比較的小規模なイベントにしか利用できず、例えば人気のクラシックコンサートや、世界的なロックスターの世界ツアーには応用できません。
そもそもチケット転売の問題は、チケット転売(ダフ屋行為)が法律で禁止されてからずっと続いている、まだ誰も解決できていない難問です。それがいよいよブロックチェーン技術によって完全に解決することができるわけです。
おそらく3年後には、ブロックチェーンを利用したチケット転売撲滅システムが具体的に目の前に現れるでしょう。すでに技術は確立されているのですから、あとは時間の問題です。
ブロックチェーン技術によるチケットの転売撲滅システムの特許を取得すれば、あなたも超大金持ちになれる!
ちなみに、あなたがブロックチェーン技術を使ったチケット転売撲滅システムの特許を取ってしまってもいいでしょう(すでに誰かが取得しているかもしれません)。このアイデアは、世界中のあらゆるコンサートで利用できます。つまりあなたが超億万長者になる大チャンスなのです(笑)
そして、あなたが取得したこの画期的な特許を、ヤフオクやAmazone、Bayなどが採用し、チケットが転売できないようなシステムを導入することになります。
このようにして、チケットの転売の問題は、無事解決できるのです。
チケット転売問題の真犯人を捕まえろ!
ちなみにずいぶん前の話ですが、私は三大テノールのコンサートに行きたくて、最も良い席をネット上で探しわまり、高額で落札してやっとの思いでコンサートに参加できたという経験があります。
ところが、そのやっとの思いで入手した超高額チケットは、実際には舞台から相当離れたシートで、双眼鏡を使わなければ出演者が見えないほどの悪席でした。しかも舞台すぐ手前の優良席はガラガラでした。
あとで音楽関係者の人にその話しをしたらたら、その理由を教えてくれました。つまり、音楽業界の人たちが人気のあるコンサートの良席のチケットを、付き合いや宣伝のために譲り合ったり、安く提供しているということです。
これはずいぶん前の話なので今は様変わりしているかもしれませんが、もし現在もそうであれば、チケット転売の問題は、そもそも音楽関係者が真犯人かもしれません。彼らが大量の良席を確保しているために本来のファンの手に渡らず、またその一部がネット上で高額で転売されているということも考えられるのではないでしょうか。
こういった一般的にはあまり知られていない問題が表に出ず、叩きやすい転売ヤーだけが叩かれている間は、問題の根本的な解決にはつながらないでしょう。ブロックチェーン技術を導入しても、音楽関係者だけ特別扱いされてしまっては、意味がありません。
※ちなみに、ブロックチェーン技術に詳しい方なら、誰でも「チケット転売撲滅にはブロックチェーンを利用すればすぐ解決する」と一瞬でひらめくことができます。ブログのタイトルに「これが私の答えだ」とつけましたが、私だけでなく、誰でも思いつくことのできる単純なアイデアですから、自慢する気は毛頭ありませんw
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