Yahoo!、楽天が2年足らずで中国から撤退
最近、Yahoo!や楽天が中国市場から相次いで撤退しているというニュースが流れています。
Yahoo!や楽天が鳴り物入りで始めた「Yahoo!チャイナモール」、「淘日本」、「楽酷天」のサイトが、わずか2年足らずで敗退することになりました。
成長が鈍化しているとはいえ、日本のGDPをあっけなく抜き去り、10年後は米国を超える経済大国になると予測される中国でビジネスの活路を見出したいとチャンスをうかがっているせどらーは多いです。
中国で転売ビジネスというと、「淘宝網(タオバオ)」を思い浮かべるせどらーがほとんどです。
実際、急成長している中国のネットショップで淘宝網は市場シェア85%を占めていると言われていますから、日本人として最初に思い浮かべるのが淘宝網なのは当然ですね。
マイナーな「中国Amazon」
そんな中、あまり注目されていない中国ネットショップの1つに「中国Amazon」があります。
日本でも世界でも、Amazonは説明の必要がないくらい普及しているネットショップですが、中国市場ではマイナーな存在に甘んじています。
日本人でも、Amazonが中国にあることを知らない人も多いですw
一般的に、中国を代表する淘宝網も、マイナーな存在の中国Amazonも、「仕入れ」つまり商品を購入する場所として利用されます。
数ヶ月前の音声セミナーでは、「中国Amazon輸入があなたをウハウハにする!」と題して中国Amazon輸入を特集しました。
淘宝網出店と中国Amazon出店
しかしそれでは飽きたらず「中国出店」に挑戦する獰猛なせどらーもいます。
淘宝網と中国Amazon。
淘宝網の出店をサポートしてくれる代行サービスはネットで探すとすぐに見つかります。
しかし、中国Amazonの出店サポートは見つけることができません。
中国Amazonに出店するためには何が必要でしょうか?
中国Amazon出店に必要な2つのものとは?
中国Amazonで出品するには下記の2点が必須で、出品する商品によっては別の書類が必要になります。
(1)???照(ビジネスライセンスのコピー)
(2)税?登??(税務登録証明書)
http://kaidian.amazon.cn/services/sell-on-amazon/qualification/#s_tab
中国Amazonに限らず、タオバオ等の中国市場に出店する場合は、中国の法律に沿った手続きが必要になります。
中国法人設立、タオバオ出店代行(一例です)
http://alterknowledge.jp/index-1.html
http://www.j-payment.co.jp/lan/taobao/
ハードルがとても高くなっている分、乗り越えてしまえばライバルが極端に少なくなります。
一筋縄ではいかない?中国個人輸出
なお、海外向けネットショップを作って中国に広告配信すれば、中国輸出ビジネスが簡単に実現します。
しかし、中国政府によって広告やショップへのアクセスがブロックされる可能性もあります。
また、日本から送った商品が現地に届かない、というトラブルも多くなっていると聞いています。
中国を代表する検索エンジンに「百度(バイドゥ)」があります。
日本でいう、ヤフー検索、グーグル検索のような検索サイトです。
しかしこの百度の検索結果は、お金で買収されているという噂が絶えません。
検索順位、上位表示はお金では買えないというのがYahoo!やGoogleを普段利用しているユーザーの常識ですが、中国ではそれさえも通用しないという事情があります。
中国輸出がうまくいかない理由とは?
Yahoo!や楽天でさえも、中国進出に手こずっています。
日本を代表するネット企業が、2年足らずで撤退するわけですから、個人で中国進出となると、一筋縄ではいかないように思います。
東洋経済のWebサイトでは、Yahoo!、楽天の中国進出の失敗を「C2Cの不信感」にあると指摘しています。
C2C、つまり、一般個人が一般個人に販売するビジネスの不信感です。
中国輸出がうまくいかない理由とは?
「中国のC2Cで、ニセモノや不良品が届いたり、届いたモノが広告と異なっていたりすることはしばしば。」
こういった実情は、たとえ淘宝網で商品を購入したことがない日本人でも、日本のニュースを見ていれば大体想像できると思います。
それでも、東洋経済は「中国のEC市場をあきらめるのはまだ早い」とも言っています。
「日本の商品そのものは、まだまだ個人輸入されていて、根強い人気がある。淘宝网で『日本代購(日本での代理購入)』で検索してみれば、実に3400店舗も日本からの転売を行っていることがわかる。」
世界で最も個人輸出の好条件の揃っているニッポン
日本で生まれ、日本に住んでいるということは、それだけで個人輸出ビジネスではとても有利な条件がそろっています。
世界的に見ても、これだけ個人輸出ビジネスの条件がそろっている国はないと思います。
1万円で購入できるパソコン、超高速ネット回線網、計画停電があるとはいえ安定した電力供給、精巧で壊れにくいと定評の機械製品、世界中で絶賛される迅速で丁寧なビジネス対応習慣、世界中にファンが居る日本カルチャー。
そしてなんといっても日本語の壁があるおかげで、外国人はこの市場に入ってこられません。
外国人が日本語をビジネス級にマスターするよりも、日本人が英語をビジネス級にマスターするほうが簡単だと思います。
同じアジアでも、海外に誇れる文化がなく、ネット普及率5%以下、停電はしょっちゅう、時間は守らず、人前で怒れば訴えられる、という国はたくさんあります。
「世界一」のメリットに気づいていないせどらー
「日本にいることが個人輸出ビジネス最大のメリット」なのですが、実際にはそれに気づいていないせどらーがとても多いのです。
こういった好条件がそろっているにもかかわらず、せどらーはなぜブックオフでCDやDVDを仕入れてAmazonで販売することに固執しているのか、国内にライバルがほとんどおらず、海外には国内の10倍以上の顧客がいる輸出ビジネスをなぜ誰も始めないのか、謎ですw
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