no

Amazon輸出に限らず、eBay輸出でも「出品したブランド品が強制的に削除された」「ブランドメーカーから”二度と出品するな!”と言われた」という相談や情報が相次いでいます。
ブランド品であること、欧州に集中していることの2点が特徴です。

これがきっかけで、「AmazonやeBayを利用した個人輸出はもうできないんじゃないか?」と悲観的に考える人もいるようです。
そのため「今からネットショップ輸出に乗り換えたほうがいい」とアドバイスする人もいます。

単純に考えれば、「ブランド(メーカー)が取り締まりを強化している」ことが強制削除の理由ということになるのですが、実際はもっと複雑なカラクリがあるようです。

つまり、Amazon欧州やeBayの警告や強制削除は、どうやらブランドから委託されて出荷を取りやめの警告を出すサービスを提供している会社があるようです。

出荷を取りやめた割合に対して成功報酬をもらっている、ということです。

要するに、「ブランド(メーカー)が外部の専門会社に委託し、AmazonやeBayなどでその商品を出品している人に対して警告を配信したり、AmazonやeBayに働きかけ商品を取下げさせる。それが成功したら、メーカーから報奨金をもらう」というビジネスが横行している、というのが今回の真相のようです。

この問題が欧州に集中しているのは、まだ米国にはこのビジネスが普及していないか、米国では法律上有効でないためと思います。

「AmazonやeBayでブランド品を輸出できないなら、ネットショップ輸出で」という考えもできますが、出荷を取りやめの警告を出すサービスが日本に上陸してくれば、日本のネットショップ輸出も対象になる可能性があります。
(もちろんその時には、Amazon日本も対象になります)

これまでに確認されている警告を受けたブランドは、カメラで言えば、ニコン、キヤノン、オリンパス、富士フィルム、ペンタックス等です。

カメラでも、本体の他にレンズなどの付属品もその対象になります。

     本体  レンズ等
アメリカ: ◯    ◯
カナダ : ◯    ◯
欧州  : ×    ×

Amazon欧州のブランド品に関するトラブルは、下記記事が参考になります。

Amazon.ukからブランド品 出品に関する警告文(原文)
Amazon.ukからブランド品 出品に関する警告文(翻訳文)
Amazon英国から警告 ブランド品の出品は要注意
Amazon英国は並行輸入品を出品してはいけない?

「出品したブランド品が強制的に削除された」「ブランドメーカーから”二度と出品するな!”と言われた」というのは、実はもう1年以上前からよく頂く相談の1つです。
今回ネット上で話題になる機会が増えたのは、eBayも対象になったからだと思います。

ちょうど1年前の今ごろ、実はAmazon米国でも同じような「ブランド品の警告、強制削除」問題が起こっていました。
しかしこれは1ヶ月ほどでピタリとやんで、それ以降米国では同じような問題は起こっていないようです。

さて、このブランド品の出品問題が世界中で起こったことを想定してみようと思います。

つまり、欧州だけでなく、米国や日本などでも同じように「ブランド品が一切出品できなくなったらどうなるのか?」というシミュレーションです。

Amazon米国でも、eBayでも、Amazon日本でも、そして輸出用ネットショップでも、すべて「ブランド品が出品できなくなった」と仮定します。

この場合、当然ですが2つの選択肢しかありません。
・ブランド品を売り続けるか
・ブランド品をあきらめるか
です。

あきらめるのは簡単ですので、なんとか安全に売り続ける方法を考えてみたいと思います。

AmazonもeBayもネットショップも使えません。Facebook輸出で売ることもできません。それでもあなたがブランド品を海外輸出したいのであれば、「個人取引」に持ち込むしかないでしょう。

つまり、Amazon輸出のキンドル戦略(詳細は「Amazon輸出 実践編を参照)や、Facebookのある機能を利用して個人取引に持ち込み、そこでブランド品を1対1で販売する、という方法が一番現実的な解決策のように思います。

この場合、ブランド品の輸出というよりは、「買い物代行」とした方がいいかもしれません。輸出ビジネスをしているわけではなく、友達から頼まれて買い物をしています、とすれば、このブランド品の輸出問題は解決できそうです。

ブランド品の出品が厳しくなればなるほどライバルが減り、それを突破する情報を持っている人だけが稼ぎやすくなる、ということになるかもしれませんね。

(実際にはその時点での法律や輸出する国などの規制等に注意する必要があります)

コメントする

コメント

※メールアドレスは公開されません。

CAPTCHA


この記事へのコメントはありません。