「Amazon輸出の儲かるリストは儲からない」
少し考えれば誰でも分かることなのですが、あえてこの話題を取り上げてみたいと思います。
私の周りにも、リストを購入して後悔したという人が少なからずいるからです。
「Amazon輸出の儲かるリスト」とは、主にAmazon日本と米国で価格差のある商品をリストにしたものです。
○○という商品がAmazon日本で1万円、Amazon.comで3万円(約375ドル)で売られていたとします。
両者には価格差があるため、日本で仕入れて米国で出品すれば儲かる、ということがわかります。
こういった「価格差」のあるものをリスト化したものが、「儲かるリスト」と呼ばれるものです。
この儲かるリストを1人で利用するならいいのですが、多数の人に販売したとなると話が違ってきます。
そのリストを100人が見れば、ライバルが100人増えてしまうことになるからです。
その1割の10人がこの商品を仕入れ、Amazon.comで販売しただけでその商品は飽和してしまいます。
10人のうちの1人は我慢できずに価格を大きく下げて販売しようとするでしょう。
勝者のいない価格下落競争の始まりです。
「儲かるリストが1万件あれば、ライバルと重複しないだろう?」と思うかも知れませんが、そうでもありません。
ファイルで一括登録してしまえば、1万件を出品することも簡単にできてしまうからです。
販売者にも大きなリスクが…
実は、儲かるリストを販売する側にも大きなリスクがあります。
本当は儲からないリストを「儲かるリスト」として販売しているわけですから、一度真実に気がついてしまえば、販売者に対してはマイナスのイメージしかつかなくなります。
「飽和させないため、販売数を限定します」という説明も、ウソの上塗りで虚しいだけです。
リスト販売者は、少しのお金と引き替えに、大きな信用を失っているのです。
コメントする
この記事へのコメントはありません。