アマゾン輸出納税番号登録1099を自宅で解決

公開日：2012年05月23日　更新日：2016年11月19日
Amazon輸出

日本でもiPhone用アプリを販売すれば、米国で納税しなければならない？

アマゾン輸出納税者番号 1099を自宅でカンタンに乗り越える方法

アマゾン輸出について、以前よりお問い合わせの多かった納税者番号の登録方法についてご説明します。

物販がグローバルになっている、つまり商品を海外に販売する機会が増えています。

アマゾン輸出に限らず、eBayやペイパルを使ってビジネスをしている人、iPhone用アプリを開発して儲けたい人、今後爆発的な普及が期待される電子書籍を自分で作って海外に販売したい人等にとっては、知っておいてソンはない知識となるはずです。

アマゾン輸出やeBay輸出入など、海外からネット収入を得る人が増えている中、納税の監視が厳しくなる傾向にあります。

そもそも、日本で個人が米国の税制を気にしながらビジネスをしなければならなくなったのは、日本でeBay輸出入がブームになり始めた2005年くらいからです。

その後、2010年以降はiPhoneでのアプリ販売が盛んに行われるようになり、今後は電子書籍出版やアマゾン輸出などで米国の税制についてさらに注目が集まると思います。

米国の納税についてわかりやすい例として、iPhoneでのアプリ販売があります。

米国法人アップルのiTunes上で行われるiPhoneアプリの販売は、販売者や購入者がどこの国かにかかわらず、米国内での商取引のため、収益に対し米国の所得税が課税され、米国で源泉徴収されます。

それは日本に住んでいる日本人でも同じです。

では、iPhone用アプリ販売者は全員、米国に法人を設立し、米国に銀行口座を作り、米国に納税しているのでしょうか？

「iPhoneアプリの販売は、販売者や購入者がどこの国かにかかわらず、米国内での商取引のため、収益に対し米国の所得税が課税され、米国で源泉徴収される」ということであれば、iPhone用アプリ販売者は全員、米国に法人を設立し、米国に銀行口座を作り、米国に納税しているのでしょうか？

答えは「No」です。

ではどうなっているのか？

それはとても簡単で、「Form W-8BEN」というものを利用しています。
（※詳細は米国税務に詳しい税理士さんに相談して下さい）。

まず、アマゾン輸出納税者番号登録に必要な用語をまとめておきます。

アマゾン輸出：アメリカのアマゾンを利用して、日本から輸出をする方法

IRS　：　アメリカ合衆国内国歳入庁（日本の国税庁）

Social Security Number　：　米国の社会保障番号

ITIN　：　米国の個人納税者識別番号（取得は困難と言われる）

EIN　：　米国法人納税者番号（取得は比較的容易と言われる）

Form 1099　：　IRSに送る納税のための用紙

Form W-8BEN　：　米国に居住していない人が米国納税の免除を受けるための書類

Form W-8BENは「米国に居住していない人が米国納税の免除を受けるための書類」です。

iPhone用アプリを販売している、米国に住んでいない外国人は、Form W-8BENを提出することによって、米国での納税を免除されているわけです。

これをアマゾン輸出の納税者番号登録に当てはめると、次のような流れになります。

アマゾン輸出である程度販売数が増えると、米国アマゾンから「納税者番号の登録要請通知」がメールで来る
「米国には住んでいないので、Form W-8BENで良いか？」と念のため聞く（省略可）
「Form W-8BENでいいよ」という返事が来るので、Form W-8BENを申請する（自分で出来ない場合は “Form W-8BEN 代行”で検索するとたくさん見つかる）