日本人の海外の避難場所としてなぜフィリピンが最適なのか?
危険を煽りたくないのはやまやまですが、北朝鮮情勢、朝鮮半島有事で日本人がフィリピンへ避難する方法を真面目に解説したいと思います。
なぜ避難する国としてフィリピンを選んだかと言えば、私が今フィリピンにいるからではなく、客観的に判断して日本人が避難する海外の候補地として、フィリピンには全ての条件が揃っているからです。
例えば、日本人であればビザなしでいきなりフィリピンに来て30日間滞在することができます。さらに30日ごとに滞在期間を延長することができ、最大で3年間住むこともできます。日本から近く、生活費も格安です。このような条件が全てそろっている国はフィリピン以外にありません。
まず、日本人が避難する場所として、なぜフィリピンが最適なのかを一覧にしてみましょう。
- 日本から飛行機で5時間程度
- 日本から直行便の飛行機が多数飛んでいる
- 日本とフィリピンの時差は1時間
- フィリピンは常夏の国で過ごしやすい
- 近年は急激な経済成長を成し遂げていて、世界中がフィリピンの将来に注目している
- 人口は1億人を突破し、今後40年以上は人口が増え続けていく
- ある研究機関は、20年後に世界で最も発展した都市になるのは、1位はインドネシアのジャカルタ、2位はフィリピンのマニラと予想している
- 都心であれば治安について何も問題がない
- 日本人をサポートしてくれる人たちがたくさんいる
- 生活費用が安い
- キリスト教国
- 大の親日派で日本人が大好きな人たちが圧倒的に多い
- ビザがなくてもパスポートだけを持ってくれば30日間滞在できる
- さらに30日ごとに滞在期間を延長することができ、最大で3年間フィリピンに住むことができる
では実際、日本からフィリピンに避難する場合どのような手順になのか、解説していきましょう。
フィリピンで住む場所を決めよう
まずは、フィリピンのどの地域に住むかを決める必要があります。
候補はフィリピンの首都マニラか、第二の都市セブ島のどちらかがいいでしょう。私自身は、いま現在マニラに約2年半住んでおり、セブにも約1年間住んでいたことがあります。
マニラはフィリピンの首都だけあって、高層ビルが立ち並ぶ大都会という雰囲気があります。ただ、中心部を少し外れるだけでスラム街があったり、ストリートチルドレンやホームレスなどもたくさんいます。治安がいいのはマニラ市のさらに中心部であるマカティや、その周辺地域になります。
マニラはどちらかというとビジネス街なので、タクシーの運転手も少し強気な人が多く、タクシー料金をぼったくられたり、チップを強要されることもあります。
フィリピンの第二の都市セブもおすすめです。マニラほど都会になっておらず、地方都市ののんびりした雰囲気があります。タクシーでぼったくられることはほとんどなく、ショッピングモールや地元の小規模なスーパーなどもたくさんあり、買い物や生活に困ることはありません。日本人が安心して通える大きな病院もいくつかあります。
※フィリピンの首都「マニラ」は大都会
※フィリピン第二の都市「セブ」はリゾート地として世界的に有名
パスポートを持ってフィリピンに飛び立とう
マニラかセブのどちらに住むか決まったら、さっそく飛行機に乗り込みましょう。
先ほどからご説明している通り、日本人であればビザなしでフィリピンに来て、30日間滞在することができます。また30日ごとに滞在期間を延長することができ、最大で3年間フィリピンに住むことができます。つまり、パスポートと最低限の日用品さえ持ってくれば、フィリピンへの避難が可能です。
マニラおよびセブともに、日本から直行便の飛行機がたくさん出ています。所要時間はどちらも5時間程度です。
フィリピンに着いた後はホテルに泊まることになりますが、日本を飛び立つ前にネットで予約したホテルに泊まるか、フィリピンの空港に着いてから探したホテルで宿泊することになります。
フィリピンでは公用語として英語が採用されています。タクシーやホテルでも簡単な英語が通じます。
空港で「日本語版フリーペーパー」を手に入れよう
フィリピンの空港に着いた時には、日本語版のフリーペーパーを手に入れておくことをお勧めします。マニラでは「プライマー」、セブでは「セブポット」が有名です。どちらにも日本人が現地で快適に生活していくために必要な情報がたくさん記載されています。
例えば美味しいラーメン店、レストラン、ショッピングモール、美容院、歯科や病院の連絡先など、必要な情報が満載です。マニラのプライマーやセブのセブポットは、空港や日本食レストラン、様々な公共施設、ショッピングセンターなどに置かれています。また各ウェブサイトからPDF版をダウンロードすることもできます。どちらも月刊誌ですから、毎月新しい情報を日本語で入手できます。
[blogcard url=”http://primer.ph/”]
[blogcard url=”http://www.cebupot.com/”]
ちなみに、マニラやセブにあるショッピングモールは、日本にあるイオンモールなどと比較してもはるかに巨大です。日用品や食品、電化製品、パソコン用品など、何でも揃います。
フィリピンの平均年齢は23歳ですから、ショッピングモールなどの人が集まる場所は、子どもや若者であふれています。
パソコンでの作業はどうすればいいのか?
フィリピンへ避難した後にパソコンを使いたいということであれば、ノートパソコンが便利です。デスクトップパソコンでは日本から持ち込むのに重すぎるでしょう。また、フィリピンではごくまれに停電が起こるので、デスクトップでは作業途中の内容が飛んでしまいます。ノートパソコンならバッテリーがあるので、突然停電になっても内容が飛ぶことがなく、そのまま作業を継続できます。
日本で発売されているノートパソコンであれば海外の電圧にも対応しているはずなので、日本から持ち込んだノートパソコンをそのままフィリピンの部屋のコンセントに差し込めば、日本の環境と同じように使うことができます。
万が一ノートパソコンのコンセントとフィリピンのホテルの部屋にあるコンセントの形状が合わない場合には、ホテルのフロントにお願いするか近所のスーパーなどで数百円程度のアダプターを購入すれば接続できます。
もちろん、フィリピンでノートパソコンを買ってそれを使うこともできます。価格は5万円程度です。私も日本から持ち込んだノートパソコンが壊れたあとは、現地で購入したノートパソコンを使用しています。
フィリピンで購入するパソコンだからといって、Windowsの言語を気にする必要はありません。最新のWindowsパソコンは、言語を選択できます。購入したばかりのパソコンの電源を入れて設定する際に「日本語」を選択すれば、フィリピンで購入したノートパソコンでも日本語のWindowsを利用できます。ただ、キーボードは英語配列になるので、慣れるまで少し時間がかかるかも知れません。
スマホや電話はどうするか?
スマホは、日本から持ち込んだものは使えません。現地で最も安いスマホを購入するといいでしょう。約1万円程度です。そこにSIMカードを差し込んでプリペイドカードで購入したポイントを「ロード」すれば現地で使えるようになります。といってもよく分からないと思いますw 私もこの仕組みは最初よく分かりませんでした。
考え方としては、日本の電子マネーによく似ています。例えばスイカなら、チャージして使いますよね。フィリピンのスマホも同じで、チャージ(ロード)して使えるようになります。(1)現地で購入したスマホ本体、(2)SIMカード、(3)SIMカードにチャージ(ロード)するためのプリペイドカード、この3つが必要です。
なお、裏ワザとして、日本から持ち込んだiPhoneを現地で使えるように改造してくれるサービスもありますw 費用としては5,6千円程度です。ただ、日本に帰ったときに改造したiPhoneは日本では使えなくなるはずなので、注意してください。
ちなみに、電話の通話と簡単なテキストメッセージ(SMS)だけでいいのなら、本体2000円の格安携帯電話+数百円の通話料で可能です。
ネット回線はどうすればいいのか?
フィリピンのほとんどのホテルでは、各部屋にあるWi-FiやLANでネットにつなげることができます。ホテルを予約する際は、Wi-Fiやネット回線の有無を確認しておくといいでしょう。
なおフィリピンでは、公共の無料Wi-Fiが普及しています。ホテルやレストラン、ショッピングモール、マクドナルドなどに入れば、無料Wi-Fiでネットに接続できます。接続がパスワードで保護されている場合は、「Wi-Fi パスワード プリーズ」と言えば教えてくれます。
しかし、公共のWi-Fiは回線速度が遅く、混んでいてつながらない場合もあります。その時は、ポケットWi-Fiなどの小型の機械を購入(5,000円程度)し、Wi-Fiに接続することになります。
回線速度は、場所や接続方法によりますが、1Mbpsから50Mbps程度です。日本よりはるかに遅いので、最初はイライラするかも知れませんが、そのうち慣れるでしょうw
水道水は飲んではいけない
フィリピンに来て一番気を付けなければならないのは、「水道水を飲まない」ということです。日本の水道水は清潔なのでそのまま飲むことができますが、フィリピンで生水を飲むと体調を崩すことになるでしょう。シャワーの水もうっかり飲まないように気をつけます。
ホテルの部屋などに備え付けてあるウォーターサーバーや、コンビニなどでペットボトルの水を購入してそれを飲むようにしてください。
現金はどうするか
日本からフィリピンへ避難する場合には、パスポートと最低限の日用品だけで大丈夫です。しかし長期滞在となれば現金が必要になります。この場合、日本の銀行に預けた現金をフィリピンで引き出すことになります。
日本の銀行が発行しているキャッシュカードの種類にもよりますが、下記のようなマークがあるキャッシュカードなら、フィリピンの街角やショッピングセンターなどにあるATMに差し込んで金額とパスワードを入力するだけで、現金を引き出すことができます。この場合は日本円ではなくフィリピンで使われる通貨「ペソ」としてATMから出てきます。
※キャッシュカードにこのようなマークがあれば、フィリピンのATMで日本の銀行の現金を引き出すことができる(現地通貨である「ペソ」で出てくる)
また、VISAやマスターカードなどの日本で発行されたクレジットカードでも、フィリピンのATMから現金(ペソ)を引き出すことができます。
ただ、どちらの場合も1枚のカードにつき1日にATMから引き出せる金額に限度があります。これは犯罪防止のためで、1日2万ペソ(約4万5000円)までです。カードが2枚あれば合計4万ペソまでとなります(例えば三菱東京UFJ銀行とみずほ銀行の合計2枚のキャッシュカードがあれば、1枚ずつの限度額が1日2万ペソなので、合計4万ペソ引き出せるということです)。
なお、上の2つはもっとも簡単な方法ですが、手数料が高くなります。ですので、フィリピンに長期間滞在するなら、フィリピンで銀行口座を作ったほうがいいでしょう。Bank of Commerceなどの銀行では、パスポートさえあれば外国人でも口座を開くことができます。日本のSBIレミット銀行海外送金サービスを利用してこのフィリピンのあなたの銀行宛に送金するのが、今のところ最も手数料が安い方法だと思います。
フィリピンでの1ヶ月の生活費は、ホテル代を含めて一人15万円から20万円程度あれば十分足ります。なお、ホテルを出て安い賃貸を借りれば、月の生活費は8万円から10万円程度に抑えることができます。
「セブ英語留学」という裏ワザ!
最後はフィリピンへ避難する裏技的な手法です。
それは、「セブ英語留学」です。いま日本では、格安で海外に語学留学できる「セブ英語留学」がブームになっています。主なセブ英語留学では、宿泊施設が完備されている留学環境が月10万円から利用することができます。宿泊費用と英語授業料が合わさって月10万円ですから、とてもリーズナブルです。ホテルの予約や各種書類手続きの煩わしさもありません。現地で快適に生活するためのレクチャーもしてくれますし、何かあればスタッフに助けてもらうこともできます。仲間や友だちも見つけ放題です。留学の場合は学生ビザになるので、6か月間滞在することができます(延長もできます)。
ただ、費用が安い場合は、他の留学生と「相部屋」になる場合が多いので、気になる方は事前に調べた方がいいでしょう。
まずセブに短期間だけ英語留学し、生活に慣れたあとでどうするか考えるという流れでもいいと思います。
セブで英語留学するなら、日本人が経営している「QQ English」をお勧めします。高城剛さん、関正生さん、安藤美冬さんなど、たくさんの有名人がセブに英語留学していますが、ほとんどがQQ Englishを利用しています。
[blogcard url=”https://qqenglish.jp/”]
ちなみにマニラにも宿泊施設付きの英語留学学校がありますが、私はあまり詳しくありません。こいった情報は、先ほど紹介した日本語版フリーペーパーのプライマーやセブポットなどに詳しく掲載されているので、それを参考にすると良いでしょう。
北朝鮮情勢、朝鮮半島有事で日本人が避難するなら「フィリピン」が最強!
冒頭でご案内したとおり、さまざまな条件を客観的に判断すれば、日本からの避難はフィリピンが最強だと断言していいでしょう。私がフィリピンに住んでいるからフィリピンを推薦しているのではないことがおわかりいただけると思いますw
他の国ですと、日本から距離が離れすぎていたり、ビザなしでは滞在できなかったり、滞在できても延長することが難しかったり、高温多湿で過ごしにくかったり、英語が通じにくかったり、物価が高かったり、イスラム教圏だったりします。
私はフィリピンに移住する前に、アジアの各国を比較してさんざん調べたので、間違いありませんw
フィリピンは、日本人の海外避難場所としての条件が完璧に揃っている唯一の国です。それが日本のすぐ隣にあり、今回のきな臭い場所からは十分に離れたところにあるわけです。
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