「ノマドなんかを目指すのはもうやめよう」と前回ご紹介したところ、数名の方から賛同のメッセージを頂きました^^
「時代に合わせて楽しく仕事をする」ことが本来の目的で、それがノマドだったらそれでもいいか、ということですね。最初からノマドを目指すのは本末転倒です。
ところでこの「ノマド」について興味深い話を聞いたので、ご紹介したいと思います。ボクが考えたわけではなく高城剛氏の「黒本」というKindle版書籍で紹介されていたアイディアです。
それは、「ノマド化すべきは人間ではなく会社だ」というものです。
この場合の会社とは、日本の場合は株式会社になります。
自ら持ったことがない場合は想像しにくいと思いますが、会社というのは人間と同じように様々な権限を与えられています。
その権限を活用してお金を節約する方法などは、「金持ち父さん貧乏父さん」などでも詳しく紹介されています。
例えばあなたが「日本経済が危ない。米国にお金を移したい」と考えているとします。米国に友だちがいてその人の銀行口座にお金を移動できるなら話は簡単ですが、そういったケースはまれでしょう。仮に可能だったとしても友達が裏切る心配もあります。
このような場合、自分で米国に会社を設立するという選択肢があります。その米国法人で銀行の口座を作り、全てそこに送金してしまえばいいのです。
ただ、送金できるお金に限度があったり、米国での納税、手数料、為替などの問題もあります。
「会社をノマド化する」というのは、もともと様々な権限が与えられている会社を、その時代の一番都合のいい国に移動させる、ということです。
例えば米国の法人(=会社)の使い勝手が良くないとなったら、タックスヘイブンに移動させる、ということです。
さらに法人のいいところは、お金さえ払えば、人間と違って、世界中にいくらでも増やせるという点です。完全に自分のコントロール下に置くことができるため、人間のように裏切られるということはありませんから、いくら作っても安心です。
例えば日本、米国、シンガポール、タックスヘイブン、中国の5カ国に自分の法人を設立する、などです。
対象国やその数は事実上無制限ですが、維持費などを考慮すれば、日本、米国(またはシンガポール)、タックスヘイブンの3社に分散するのが妥当かなと思います。
こうすれば、その時代に合わせて都合のいい国にお金を移動するだけで良くなります。いちいち会社を移動する必要はありません。この場合は「お金をノマド化する」ということになりますね。
以前も少し触れましたが、日本のネット成功者がシンガポールに移住する際の「シンガポールは起業家に優しく節税できる」と言う決まり文句がウソ(あるいは間違い)だとわかりますw
ちなみに高城剛氏の「黒本」というKindle版書籍は、紙媒体では出版されていません。書籍の冒頭には次のように書かれています。
「(本書は)大手出版社ではとても出せない『日本の真実』についてまとめたものです。(中略)紙にはできないセルフデジタルパブリッシング時代ならではの一冊です」
今後こういったKindle書籍が増えていけば、日本でのKindleブームの後押しとなるでしょう。
コメントする
この記事へのコメントはありません。