■CDせどりとは、主にブックオフや中古CDショップなどからCDを仕入れて、Amazonやヤフオクで転売する一分野です。
音楽好きな人にはお勧めですね。
しかし、情報配信の大転換時代(物理メディアからデジタル配信)に、CDせどりも、DVDやゲームと同じ運命を辿るしかないようです。
■音楽CD生産、13年連続縮小 11年は6%減2084億円
DVDと同じく、CDの市場規模も、急下降していることが分かります。
このグラフに延長線を引いてみると、ちょうど2015年頃にCDの売上がゼロになります。
「CDせどりの2015年問題」と名付けておきますw
■もちろん、現在のレコード市場と同じく、中古のCDやマニア向けのお宝CDはむしろ希少価値が上がって、今よりも高値で取引されるようになると思います。
しかし、たとえば今の中古レコード市場は、お宝の価格が上がりにくい環境になっています。
以前は、足を棒にして中古レコードショップを回らなければ見つからなかったお宝レコードも、ネットの普及で、ヤフオクやAmazonで簡単に探すことができます。
ヤフオクやAmazonのキーワードアラート機能を使えば、出品されたと同時にそれを知ることもできます。
■eBayを覗くと海外で売られていたりします。
簡単に入手できるようになった「お宝」は、以前より価格が上がらなくなってきているわけです。
CDせどりがよくないと言っているわけではないですし、中古CDが好きなせそらーは続ければいいと思いますが、将来せどりビジネスで安定して長く稼ぎたいと思っているのであれば、CDは今後避けた方が良いジャンルの1つです。
■CDせどりに関係の深い読み物として、2010年10月4日発売の「日経トレンディ11月号」にこんな記事がありました。
「“CD不況”はウソ! コンビニ、SA、生協…意外な場所でヒットが続出する理由」
(http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20101027/1033462/)
「チャートに載らないヒット作」とし、コンビニ、SA、生協などでのCDの売上が好調だという内容です。
■しかしその詳細をよく読んでみると、
・CDアルバムには7曲程度を収録し、1枚2000円という価格設定
・雑誌サイズのCD 1200円 書店やコンビニで初版20万部を発売
・「コンパクト・ベスト」シリーズを、1枚500円で発売
・コンビニ 500円で“ついで買い”を誘う
・レコード会社と協力して1枚500円の限定CDを販売
・「新輸入盤千円生活」キャンペーンでは、名盤を1000円で販売
というものです。
そして、「音楽需要は衰えず、“ライト層”の開拓に期待」と結論づけています。
CDショップ以外の意外な場所でライト層を狙った低価格を売りにして、売上を上げているという内容でした。
■これをせどりの仕入先として使えるかというと、無理ですw
“ライト層”の開拓というのはつまり、それほどマニアでない層に向けた低価格路線ということです。
コンビニで500円のCDを購入して、仮にそれが限定品でお宝扱いされたとしても、それほど大きな利益にはならないでしょう。
仮にコンビニ限定品のCDで儲かったとしても、さらにあと10枚、というわけには行きません。
CDは確かにこういった形で売られ続けるのかも知れませんが、せどりの仕入れの対象にするのは難しいですね。
■海外では、無料音楽ラジオサイト「Jango」や、世界中のネットラジオ局で放送されている音楽を、自分のパソコンに落とす「StationRipper(ステーションリッパー)」というサービスも始まっていて、日本にも続々と上陸してきています。
YouTubeやiPhone、iPadなど、CDせどりを取り巻く環境は、ますます厳しくなっていくようです。
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