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DVDせどりの2014年問題とは?

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DVDの売上推移

■DVDせどりというのは、ブックオフなどからDVDを仕入れて、Amazonやヤフオクで転売するせどりビジネスですね。

コンテンツの配信方法が大転換を迎えている中で、DVDせどりをされる方のほとんどは、「DVDマニアはいなくならないから大丈夫」という考え方で安心しているようです。

そんな中、2012年1月17日、産経新聞にこんなニュースが掲載されました。

■——————
「若者のDVD離れ DVDの売り上げがピークの半数に」
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/photos/120117/ent12011708560007-p1.htm

DVD販売が縮小、ピーク時の半分以下に 高画質テレビ放送に見劣りも
販売用DVDの売り上げが6年連続で前年を下回り、平成23年はピークだった17年の半分を切ることが確実になった。

背景には廉価商品があふれるDVD販売の現状と、地上デジタル放送への完全移行でDVDの画質が見劣りするといった事情が絡み、DVDがもはや“コレクターズアイテム”ではなくなったことが浮き彫りになった。

業界誌「DVDナビゲーター」(キネマ旬報社)の林健太郎編集長は、地デジ完全移行でハイビジョンが普及したため「無料でテレビで見られる映画より、有料のDVDの方が画質が落ちるのが根本的問題」と指摘。

■この記事では、DVDせどりの「DVDマニアはいなくならない」という考え方とは正反対の見解です。

「マニアほど、DVDを買わない」とし、その理由は「DVDの画質が見劣りするから」等と指摘しています。

■現在のDVDマニアとは、つまり「好きな映画やアニメなどのコンテンツを収集している人」のことです。

DVDという円盤を収集しているわけではありません。

DVDの売上推移2

■DVDせどりをしている人は、「現在のDVDマニアは、好きな映画やアニメなどのコンテンツを収集している人であって、DVDそのものを収集しているわけではない」、「DVDは、コンテンツが記録されているただの円盤」という基本的な事実に気づいていないようです。

好きな映画やアニメをより高画質な映像で、より安く気楽に見ることができれば、DVDでなくてもいいわけです。

現在のDVDマニア、つまり「好きな映画やアニメなどのコンテンツを収集している人」ほど、今後はDVDを買わなくなります。

■これは、DVDだけでなく、CDやゲームにも当てはまります。

CDマニアは、音楽が好きな人であって、CDを収集することが好きなわけではありません。

好きなアーティストの曲を、より高音質で安く気楽に聴くことができればオッケーなわけです。

ゲーム好きも、ゲームで遊びたいだけであって、プラスティックケースを収集したいわけではありません。

「ゲームせどりが穴場」という情報をたまに見かけますが、日本未発売の海外ゲームでさえネットからいつでもダウンロードできる時代に、ゲームせどりはリスクが高すぎます(ただし海外輸出は可能性大です)。

■このグラフを見てみると、確かにDVDの売り上げが急降下していることがよく分かります。
DVDせどりは、今から11年前の2001年に参入し、その3年後の2004年には撤退していなければならなかったビジネスでした。

代わりのメディアとして期待されたブルーレイは、各社が規格の統一化でもたついている間に、ハードディスク、クラウドコンピューター、ハイビジョンテレビが普及してしまいました。

もともとブルーレイは普及しないメディアだったわけで、私も音声セミナーで「ブルーレイには手を出してはいけない」と説明してきました。

■ところで、急下降するDVDのグラフに延長線を引くと、どこにぶつかるでしょうか?
延長線は、2014年あたりでゼロ線にぶつかります。DVDは2014年に無事着地ということになりますね。

「DVDせどりの2014年問題」と名付けておきますw

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