輸出ビジネスに必須の海外向けネットショップ
最近、輸出ビジネスが注目されています。
日本経済の先行きを考えると、輸出ビジネスには、輸入ビジネスにはないメリットがいくつかあります。
もちろん、輸入ビジネスにも、英語の壁が低く、円高の影響もあり、比較的短期間で収入を得られるというメリットがあります。
一方の輸出ビジネスは、英語の壁も高く、輸出ノウハウもあまり流出していないので、初心者としてはハードルが高いかも知れません。
それでも輸出ビジネスにチャレンジしようとする人が増えているのは、「自宅から世界の巨大マーケットに日本の商品を販売するためのハードルが低くなってきている」からだと思います。
海外向けネットショップの欠点とは?
輸出ビジネスを大きく分けると、eBayなどのプラットフォームを借りる「eBay輸出」と、自分でネットショップを作る「海外向けネットショップ」の2つがあります。
「海外向けネットショップ」で輸出ビジネスをする場合、日本国内のレンタルサーバーを借りて日本で作ってしまうと、海外からのアクセスが集まりにくい、という欠点があります。
海外から日本のサーバーにアクセスした時、ページを開くのに時間が掛かる、という大きな問題があるからです。
例えば日本からでも海外のサイトを開くとき、サイトがなかなか開かなくてイライラした、という経験をしたことがあると思います。
海外から日本のサイトを開くときも、海外の人は同じ体験をしています。
海外レンタルサーバーで海外向けネットショップ運営は困難
- Googleは0.5秒遅くなると、検索数が20%減少した
- Amazonは0.1秒遅くなると、売り上げが1%減少する
サイトを開く速度は、海外向けネットショップの売上に直結します。
輸出ビジネスにとって、海外向けネットショップを日本のサーバーで作ることは、現地でネットショップを運営しているサイトより大きなハンディキャップとなっています。
そのため、例えば輸出の対象国がアメリカの場合は、アメリカ国内のレンタルサーバーを借りて海外向けネットショップを作る、という方法が取られます。
しかし、全て英語の海外レンタルサーバーを借り、全て英語の管理画面から様々な操作をすることは困難です。
管理画面へのアクセスも遅くなるため、日頃の管理作業もままなりません。
商品データーを大量に一括アップロードしようとしたところ、サイトの反応が遅く、途中で回線切断、ということはしょっちゅう起こります。
海外レンタルサーバーはもうイヤだ!
私自身も8年ほど前、海外向けネットショップを作ろうとしたところ、非常に苦労しました。
海外レンタルサーバーを借りることは比較的簡単でしたが、ショッピングサイト構築のためのプログラム(osCommerce、Zen Cart等)のインストール作業が難航したり、管理画面のレスポンスが非常に遅く、ほとんど作業にならなかったことを覚えています。
もう二度とイヤですw
そこでこの問題を解決するために、最近「CDN」という技術が利用され始めています。
海外向けネットショップの救世主「CDN」とは、どのようなサービスでしょうか?
海外向けネットショップの救世主「CDN」とは?
「CDN」とは、簡単に説明すると、「日本で作った海外向けネットショップの内容を、世界中のサーバーに自動的にコピーしておく」というサービスです。
アクセスがあったら、訪問者の環境から一番近いネットワークからデーターを配信する、というものです。
日本で作ったサイトの内容がアメリカのサーバーにそのままコピーされていれば、アメリカ人がサイトを開いた時にサクサク動作します。
イギリスならイギリス、そしてヨーロッパ、アフリカなどでも同じです。
「CDN」は輸出ビジネスの欠点を取り払う魔法の技術
海外のレンタルサーバーを借りる必要はないので、申し込み時の言語の壁もありません。
日頃の管理作業も、国内のレンタルサーバーなのでストレスなく行えます。
こういった特徴から、「CDN」は画像や動画などのメディア配信にも利用され始めています。
また、海外向けネットショップだけでなく、「CDN」は国内ネットショップにも利点が多いです。
例えば北海道にあるレンタルサーバーでサイトを作った場合、沖縄からのアクセスは遅くなります。
「CDN」を利用すれば、各都市のサーバーにコピーを保管することができるので、地方サーバーというデメリットを解決することも可能になります。
CloudFlareは、無料から利用可能なCDNで最近人気のサービスです。
アマゾンやグーグルなどの大企業も、このCDN事業に続々と参入してきています。
今後はサービスも充実し、無料で利用できる範囲も広がっていくはずです。
ワードプレス+「CDN」は海外向けネットショップの最強コンビ
さらに、ホームページ制作に便利な「ワードプレス」というCMSも、「CDN」を簡単に利用できる工夫がされています。
(A塾のサイトもワードプレスを利用して制作しています)
海外向けネットショップ制作にワードプレスを利用すれば、CDNの導入も簡単です。
しかもワードプレスは英語サイトを作ることも容易です。
英語どころか、10ヶ国語に対応した「多言語型サイト」を作ることもできます。
1つのサイトに、日本語、英語、中国語、フランス語、ドイツ語、ロシア語などに対応した複数のサイトを作ることも、ワードプレスなら簡単に実現できるわけです。
グッドニュースは更に続きます。
ワードプレスには、なんとネットショップを簡単に作るソフト(=プラグイン。無料と有料様々あり)も用意されているのです。
- レンタルサーバー(月1,000円)
- ワードプレス(無料)
- ワードプレス用ショッピングカート(無料 or 有料)
- CDN(無料 or 有料)
- 格安翻訳サービス(月5,000円)
レンタルサーバー(月1,000円)+ワードプレス(無料)+ワードプレス用ショッピングカート(無料 or 有料)+CDN(無料 or 有料)+格安翻訳サービス(月5,000円)で、快適な海外向けネットショップを運営することが可能です。
壁が低くなった輸出ビジネス。しかしライバルはまだ気づいていない…
実際には、ワードプレス、多言語翻訳、CDNの設定などを行って、快速多言語型海外向けネットショップを構築するには、SOHOさんに作業を依頼する必要があると思います。
それでも、翻訳の部分を除けば、1万円程度で制作可能です。
慣れているSOHOさんなら、1,2時間の作業です。
今後、海外向けネットショップ制作は「ワードプレス+CDN」が主流になっていくはずです。
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