フィリピンは世界最強の移住先！

なぜフィリピン人は世界で活躍することができるのか？

前回ご説明したとおり、フィリピン国民の10％（約1,000万人）は海外で仕事をしています。フィリピンにいれば、世界中に個人間のコミュニケーションを一瞬で作れてしまいます。

そもそも、なぜフィリピン人は世界で活躍することができるのでしょうか。その理由は、やはり英語でコミュニケーションがとれるという点にあると思います。フィリピンは日本と同じ島国です。それぞれの地域で話す言葉が異なります。

例えばフィリピンの首都マニラではタガログ語が話されますが、フィリピンの第2の都市であるセブ島ではセブアノ語という全く違う言葉が話されます。日本にも東京弁と関西弁などがありますが、意味が通じないということはないでしょう。

なぜフィリピンでは英語を話す人が多いのか?

ところがフィリピンでは、話される言語は全く別物で、お互いに意味が通じず会話ができません。そこでフィリピン政府は英語を第二母国語としました。小学校から授業は全て英語で行われています。普段はタガログ語とかセブアノ語など別々の言葉を話していたとしても、すべての国民が英語をマスターすれば、お互いに英語でコミュニケーションをとることができると考えているからです。その結果、フィリピンは世界で第3番目に英語を話す人口の多い国となりました。

またフィリピン人は、訛りのない英語を話すことでも有名です。いま世界の大企業のカスタマーサービスのほとんどはフィリピンに拠点を置いています。以前はインドだったのですが、電話をかけてきた人がインド訛りの英語に不快感を持ってしまったため、流暢でなまりのない英語を話すフィリピンに白羽の矢が立ったわけです。世界のカスタマーサービス業界は今フィリピンの一人勝ち状態です。

このように英語環境に優れたフィリピンに語学留学するという「フィリピン英語留学」、「セブ島英語留学」の話を聞いたことがあるでしょう。欧米などと比較して3分の1から10分の1の費用で実現できてしまうフィリピン英語留学が、日本でもブームになっています。

フィリピンは世界最強の移住先！

実は私がフィリピンに来たのも、フィリピンが英語大国だからというのがその理由のひとつです。

またあまり知られていませんが、フィリピンはハッカー王国でもあります。フィリピン人は理数系に強いので、ハッカーとなってひと儲けしようという野心的な若者がたくさんいるのです。フィリピンのハッカー人口は二十万人以上と言われています。世界中のネットセキュリティ会社がこの動きに注目し、フィリピンの首都マニラに本部を置くセキュリティ会社もあります。

私がフィリピンに移住したのは約３年半前（2013年9月）ですが、当時は「遊びに行くんだろう」という目で見られたものですｗ 顧問税理士さんや出版社の編集長などからも、「日本にいた方がいいんじゃない？」と言われました。しかし最近は、その真意を理解してもらえるようになってきたようです♪

タイやマレーシア、インドネシア、シンガポールなども移住先の候補として検討しました。しかし、例えば日本人の移住先として人気のマレーシアは1年間あるいは10年間限定の永住権しか取得できず、これは本当の意味で永住権とは言えません。タイは日本から飛行機で7時間以上かかり、英語が通じない場面が多く、また人口は6,000万人と少なめで増減率もほぼ横ばいです（つまり人口が増えていない）。インドネシアも日本から飛行機で7時間以上かかり、一年中じめじめした気候で過ごしにくく、イスラム教圏なのでちょっと心配な面もあります。シンガポールはすでに先進国ですので、日本という先進国からシンガポールという先進国に移動しても退屈だろうなと思いました。

※日本とフィリピンの人口分布の比較（日本の人口約1億2,000万人で減少中。フィリピンの人口約1億人で急増中）

※20年後は、シンガポールを抜いて「マニラ（フィリピン）」と「ジャカルタ（インドネシア）」が世界で最も発展した都市となるというニュース

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