ペイオニアと楽天(Rakuten.com)が提携しました。
ペイオニアと言えば、Amazon輸出に必須の「米国の法人銀行口座を利用できるサービス」です。Amazon輸出をしている人なら、おそらくほとんどの人がペイオニアか、同じようなサービスを提供しているワールドファーストを利用しているはずです。
一方のRakuten.comは、日本の楽天市場とは異なり、米国での楽天のプラットフォームです。
このペイオニアと楽天(Rakuten.com)が業務提携したと言うことです。今後は、Rakuten.comでペイオニアの送金サービスなどが利用できるようです。
相次ぐ「楽天凋落」のニュース
ところで、その「楽天」については、凋落のニュースがとても多くなってきています。
■ 相次ぐ「楽天凋落」のニュース
しかし、実際の楽天は、「楽天市場」だけが業務不振で、楽天銀行や楽天トラベル等の業績は好調だと言われています。
最近の楽天の動向を見てみると、メルカリに対抗するアプリ「フリル(FRIL)」を買収したり、中国輸出へのサービスを始めたりしています。
さらに欧州では、仮想通貨やフィンテック革命事業を始めています。今回のペイオニアとの提携も、フィンテック革命の一環だと思います。
仮想通貨、フィンテック革命などの最新テクノロジーを活用した起業方法については、「スタートアップ起業塾(=0円起業塾)」で詳しく解説していますが、最近の楽天の動向を詳しく分析してみると、次のような3つの特長が見られます。
- メルカリに対抗する「フリル(FRIL)」でのフリマアプリ事業
- 中国進出、台湾進出事業
- 業績が好調な金融事業を、将来的に急拡大が見込まれるフィンテック事業に昇華(欧州での仮想通貨事業、米国でのペイオニアとの業務提携)
楽天市場の復活は不可能。フィンテック革命に光明
おそらく、Amazonにやられっぱなしの楽天市場が復活することはないでしょう。多数の店舗を集めて、売り方も配送も店舗ごとにばらばらという構造上の問題が楽天市場にはあるからです。
楽天は、楽天市場の復活をあきらめて、フリマアプリや中国輸出、そして好調な金融事業とフィンテック革命に軸足を移そうとしているように見えます。
ただ個人的に、楽天はフリマアプリや中国輸出などの「物販」ビジネスには向いていないように思います。楽天市場の負けを「フリル(FRIL)」や中国輸出で巻き返そうとしたとしても、そこには既にメルカリ、Amazon、中国アリババ、Facebookによる物販サービス、Jet.comを買収したウォルマートがいます。
楽天は、楽天市場をあきらめて、楽天銀行やフィンテック革命に新しい道を見つけるしかないでしょう。
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