■ Amazon米国の最大のライバルは「ウォルマート」か?
(参照: Walmart’s Fleeting Advantage Over Amazon)
Amazonのライバルは、一昔前なら「eBay」ということだったでしょう。ところがそのeBayは旧態依然としたオークションサイトのままで、世界的な配送を強化したり、クラウドサーバや宇宙開発まで手がけ、巨大な顧客基盤を確立しているAmazonとは大きく水をあけられています。
そこで、eBayに変わるAmazonのライバルはどこかとなれば、個人的には第一候補は中国アリババ、第二候補はGoogleになると思っています。
そんな中、ネット販売事業の拡大を積極的に図る「ウォルマート」という存在があります。ウォルマートは、一般的には「近所のスーパーマーケット」という印象ですが、実は米国のネット通販第2位でおよそ135億ドルの売上高を誇ります。「ウォルマート」はAmazonの次に大きなネット通販企業です。
Amazonの最大のライバルと目されてきた新興ネットショップ「Jet.com」をウォルマートが買収した、というニュースは先日お伝えしましたが、そもそも以前からAmazonに対抗するための挑戦的な戦略をウォルマートはとっていました。
その中でも代表的なのが、「バイ・オンライン、ピックアップ・イン・ストア(BOPIS)」というサービスです。利用者は午前10時までにネットで注文すれば、同日に実店舗でその商品を受け取ることができます。
数年前、日本でも「Amazonを超える日も近い?最近のヨドバシカメラが凄い!」など、Amazonの最大のライバルとして「ヨドバシカメラ」が取り上げられたこともありました。
■ 「Amazonを超える日も近い?最近のヨドバシカメラが凄い!」
Amazonより商品の価格を安くしたり、ネットで注文したものを店舗で受け取れるようにしたり、配送までの時間を短縮することなどでにわかに注目される存在となりました。
今もヨドバシの売り上げは好調のようですが、「Amazonの最大のライバル」というニュースはすっかり耳にしなくなりました。商品の価格や配送以外の部分で、ヨドバシはAmazonにとうていかなわないということなのだと思います。
では、「ウォルマート」はどうかといえば、ヨドバシと同じ道をたどるように思います。なぜならウォルマートもヨドバシも、「商品の安さ」と「配送の速さ」だけでAmazonに対抗しようとしているからです。
唯一の好転の兆しは、ウォルマートによるJet.comの買収です。以前よりAmazonの最大のライバルとされてきたJet.comをウォルマートがどのように進化させていくのかは、注目に値します。
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