■ ブックオフせどりに衝撃の電子書籍ニュース速報
ブックオフ仕入れとは、ブックオフの店で書籍、CD、DVDなどを仕入れ、ヤフオクやAmazonで転売するせどりの1ジャンルですね。
電子書籍は、パソコンやタブレット端末を使って書籍や雑誌、新聞が読めるというサービスです。
書籍の他に、音楽、映画、TV番組等のデジタル配信も続々始まっています。
電子書籍の流れは、特にブックオフ仕入れに大きな影響を与えることが予想されます。
毎日仕入れや出品作業に負われていると、いつの間にか時代に取り残されていた、ということになりかねませんw
そこで、最近の電子書籍関連のニュースをまとめて見ました。
ここ約1ヶ月間に配信された、最新の電子書籍関連ニュースです。
■「iPad 3」、発売は3月か–LTEに対応の可能性
一見、電子書籍とは無関係のニュースに思うかもしれませんが、この「LTEに対応」が電子書籍の最重要キーワードです。
「LTE」は第4世代移動通信の候補ですから、これが普及することにより、電子書籍(特に音楽、映画、テレビ番組配信)の普及にはずみが付くことになります。
(ブックオフせどりが消滅?第4世代携帯電話のインパクトとは?-1)
■Wii U: 電子ブックサービスが提供される模様
「Wii U」とは、任天堂ゲーム機 Wiiの後継機と言われているゲーム機です。
このWii Uで、書籍、雑誌、新聞、漫画等をダウンロードして見ることができるということです。
■驚異の449% 著者収益増 Amazonレンタル電子書籍で。
これは、アメリカAmazonで始まったレンタル電子書籍での話題です。
これまでの「本を書いて出版する」という手法ではなく、パソコンで文章を書き、Amazonレンタル電子書籍でレンタルするという新しいビジネスモデルです。
日本の「情報商材」に似ていますが、Amazonで出品し、レンタルするという方法ですね。
いま日本で「情報商材」を販売している人が、今後このAmazonレンタル電子書籍に流れてくると思います。
ブックオフ仕入れに衝撃を与える電子書籍ニュースをまとめています。
■Amazon.com.comのプライムサービス(有料)会員向けの電子書籍貸出サービス“Kindle Owner’s Lending Library”で利用可能なタイトル数が約7万点
■アマゾンの電子書籍レンタルが月30万冊目前にまで成長
■楽天/236億円でカナダの電子書籍事業者を買収
■電子書籍市場に楽天も参入、1万円以下端末で国内市場
■「dangdang.com」に続きECサイト第2位「360buy.com」も電子書籍販売に参入表明 中国は今年が電子書籍元年
■2011年の米音楽市場、デジタルが初の物理メディア超え――Nielsen調べ
■米USA Today紙の週間ベストセラー作品リスト、50作品中42作品において電子書籍版が紙版の販売部数を上回る
ブックオフ仕入れとして、この電子書籍化の波は、今後も要注意です。
「CD・DVDは世の中にマニアがいるので、なくならない」
という意見を聞くことがあります。
確かにそのとおりだと思います。
初期のファミコンやプレステも、世界に目を向ければまだ売れています。
「開封されていない新品のファミコン」は海外でもマニア垂涎の的です。
CD・DVDも、しばらくは売れ続けると思います。
しかし、こういった世代交代は、「ある日突然やってくる」ものです。
特に最近、電子書籍化の波が急加速しているように感じます。
電子書籍を普及させるため、AmazonやSONY、そしてAppleなどの世界的大企業が、様々な戦略を仕掛けてくるはずです。
たとえば、「DVDボックスでは決して見ることのできない、超貴重お宝映像を電子版のみで! DVDより高画質で価格は10分の1」とかw
「愚者は俺がやれば儲かると考える。賢者は誰でも儲かる事業に参入する。」
今から少しずつでも、別の仕入先や、別のジャンルに目を向けておくことをお勧めします。
ブックオフ仕入れ vs 電子書籍
ブックオフ仕入れ、つまりブックオフで古本、CD、DVD、ゲームなどを仕入れてAmazonやヤフオクで販売しているせどりをしている方にとって、日本での電子書籍の普及はとても気になるところです。
電子書籍が普及すれば、古本はもちろん、CD,DVD,ゲームなどもそこから配信されるようになります。
「電子書籍」というと、一般的な関心は、せいぜい「日本で普及するのかな?」、「Kindleが日本で発売されるのはいつだろう?」というところだと思います。
電子書籍化の勢いがわずか30日で急加速
しかし、ここ30日間の電子書籍関連のニュースをまとめてみるだけで、日本の電子書籍化の勢いが急加速していることが分かります。
わずか30日間で起きた電子書籍関連のニュースは、以下の5つに分類できます。
- 大手(講談社、小学館、集英社、角川、文藝春秋、セブン&アイ等)が続々と電子書籍市場に参入
- 中国の巨大ECサイト(360buy.com、dangdang.com、京東商城等)も電子書籍市場に参入を表明
- 高速通信網と受信端末の普及(iPad3のLTE対応?、ソフトバンクがプラチナバンド獲得、第4世代移動通信システムの普及)
- 電子書籍のレンタルサービス(低価格での貸出)の拡充
- 個人が電子書籍を出版するソフトや仕組みの完成
大手出版社や物流業界、中国の巨大ECサイトが電子書籍に参入してくるのはある程度予想できますが、「電子書籍のレンタル」と「誰でも簡単に本を出版できる時代の到来」の2つにも注目したいです。
1.電子書籍市場に大手が続々と参入
- 角川グループの全出版社がKindle向けに電子書籍を配信する契約を締結
- セブン&アイ、電子書籍に新規参入 4万5000点で開始
- 電子書籍新会社を設立 180の出版社が賛同 外資へデータ提供も …国内の出版業界が連携し、電子書籍データの作成を一括して請け負う新会社「出版デジタル機構」を4月2日付けで設立。講談社・小学館・集英社などの大手3社が中心に出資。書籍100万点を電子化へ
- iPhone・iPad用ストア型アプリ『スポーツ報知電子書店』を提供開始
- 文藝春秋、3月10日より月刊『文藝春秋』の電子書籍版を国内でも提供開始
講談社、小学館、集英社、角川、文藝春秋、セブン&アイなどの大手が、電子書籍市場に続々と参入してきています。
AppleやAmazonなどの巨大企業も既にiPad、iTunes、iBooks Author、Kindle等で先行しています。
中小も、つられて参入するしかないですね。
この流れはもう誰にも止められない所まで来ています。
2.中国の巨大ECサイトも電子書籍市場に参入を表明
- 京東商城 電子書籍販売に進出 | 中国ビジネス 電子書籍8万冊からスタートし、年内に関連企業約200社との協力により、30万冊まで増やす計画
- dangdang.comに続き業界3位の360buy.comも電子書籍販売に参入…360buy.comはAlibabaグループの「taobao.com」に次ぐ業界2位。今回の参入表明は、業界3位の「dangdang.com」が まもなく本格参入し、今春にも電子書籍端末の販売も開始するとの報道を受けてのもの
中国市場も、電子書籍化の波に乗り遅れないよう、巨大ECサイトが次々と参入を発表しています。
中国で輸出入をしている場合は、今後の動きに注意する必要があります。
アジア全体にも影響を与える可能性があります。
今後、Amazon、eBay、淘宝網などでは、古本、CD、DVD、ゲーム等は売れにくくなることが予想できます。
3.電子書籍に不可欠な高速通信網と受信端末の普及
- iPad 3の通信方式は4G LTEに対応? さらに発表日の確定も!?
- ソフトバンクがプラチナバンド獲得 孫社長「今夜の酒はうまい!」
- 第4世代携帯の周波数を拡大、通信量増加に対応
電子書籍の普及に欠かせない高速通信網と端末も、急速に発展しています。
iPad 3やソフトバンクが第4世代移動通信システムを採用すれば、他の端末も追随せざるを得なくなります。
120分の映画も、一瞬でダウンロードできるようになります。
4.電子書籍のレンタル化(低価格での貸出)が進んでいる
- オランダ王立図書館(KB)、電子書籍の貸出を開始へ。同館のプラットフォーム“EBook Library”を使い、180000点以上の 電子書籍を登録利用者に1週間貸し出す
- 電子書籍「ハリー・ポッター」が世界中の学校・図書館で配布!
- 太っ腹すぎる…!電子貸本Renta!が、まさかのコミック500冊無料キャンペーンを開始!(ただし3日間限定)
- フランス政府、2000年以前の絶版書をデジタル化する権利を強制的に取得
電子書籍のレンタルとは、例えば1,500円の書籍を買わずに、10分の1の価格で端末にダウンロードした後、端末から1週間後に消去されるというサービスです。
電子書籍のレンタルサービスは、日本各地(東京、大阪、中国地方等)の図書館でも始まっています。
近所に図書館がないと難しかった書籍のレンタルも、電子書籍と端末の普及で自宅にいながら利用することができます。
電子書籍の普及に弾みがつく要因になると思います。
5.電子書籍を個人で出版するソフトや仕組みの完成
- これだけでできるiBooks Author作成ガイドブック入門編
- iBook Authorのライバルプラットフォーム「Habitat」が登場
- 電子書籍端末で同じ時間に同じ本を読んでいる人と結び付く
電子書籍のユニークなところは、読むだけでなく、誰でも出版できる時代になる、ということです。
ここ1,2年で「インディーズ作家」が日本でも大量に登場すると思います。
玉石混交になるでしょうが、街の書店ではまねできない独特の広がりを見せていくはずです。
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