■ AmazonとeBay、セラーに優しいのはどっち?
Seller Protection Throwdown: eBay vs. Amazon
■eBayとAmazon、どちらがセラー保護に優れているか?
日本からAmazon輸出をする場合は、最初に「Tax Interview」という書類提出の手続きをしなければなりませんね。これは、「私は米国に住んでいないので、米国で税金を払わず、自国の日本で払います」と告げる書類です。
他にも、例えばAmazon欧州でFBA販売するなら、欧州のVAT、EORI、銀行口座等を解決する必要があります。これらは個人で解決するのは難しいですから、専門のサポート会社に依頼するのが一般的です。
さらに、Amazon中国で輸出するには、中国国内に法人を作ったり、銀行口座を作る必要があります。これはとてもハードルが高く、一般的には中国国内のビジネスパートナーに協力してもらいながら、費用的にも1000万円程度かかると言われています。
いま最も注目のAmazonインドについても、現地での法人設立など、高いハードルを乗り越えなければなりません。
もしAmazon輸出で「Tax Interview」がなかったら……
このように書くと、「Amazon輸出はめんどくさい」、「Amazon輸出は難しい」と思う人が多いと思います。しかしこのようなAmazon輸出のハードルは、別の見方をすれば、「さまざまなトラブルからあなたを保護するためにある」とも言えるわけです。
例えばAmazon輸出をする際に必須となっている「Tax Interview」がもしなければどうなるでしょうか。そもそも「1099K W-8BENを提出して、米国に対して自分は自分の国で税金を払うと申告しなければならない」という手続きが必要なことに気がつくことさえできないはずです。
「1099K W-8BENを提出」しなければ、税金を二重に払ったり、あるいは知らない間に脱税していることになってしまったりと、あとで大変なことになります。
1099K W-8BEN Tax Interview Amazon.com用1■
Amazon輸出がブームになった当初は、「Tax Interview」や「1099K W-8BENの書類提出」について、よく質問をいただきました。最近はほとんどなくなりましたが、これは、「1099K W-8BENは、日本国内から海外へ輸出する場合に必要な書類」であることが、広く知られるようになったからだと思います。
Amazon輸出をする際の面倒な手続きや大きなハードルは、そもそもあなたを守るためにある、ということです。
eBay輸出実践者が最も恐れる質問とは?
さて、一方のeBay輸出はどうでしょうか。
私はeBay輸出の専門家ではないので間違っているかも知れませんが、日本からeBay輸出をする際に、これらの書類提出や、大きなハードルがあるという話は、聞いたことがありませんw
したがって、輸出ビジネスとしては、Amazon輸出よりeBay輸出の方が、簡単に始められるのかも知れません。
私はセミナーなどに参加したとき、eBay輸出をしている人がいたら「税金は払っていますか?」と聞くようにしています。私の個人的な聞き取り調査の結果、eBay輸出をしている人で税金を払っている人の割合は……。
eBay輸出をしている人で、最も恐ろしい質問は、「税金を払っていますか?」ではないかと思っていますw
Amazon輸出のハードルは、あなたを保護するためにある
リンク先の記事では、セラーを保護するための規約などを紹介しています。例えば、売れた商品がキャンセルになった場合にどうなるかなどを、AmazonとeBayで比較したりしています。
しかし、ここに書かれていない肝心の「税務」に関しては、Amazonの方がセラーに親切と言えるでしょう。eBayはセラーの自由裁量に任せていますが、Amazonはあえて面倒な書類提出やハードルなどを設けて、セラーを保護しようとしているわけです。
・1099K W-8BEN Tax Interview Amazon.com用1
・1099-KとW-8BEN。2ステップ簡単解決法とは?-1/3
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