Amazonで売られていたカメラの中にマルウェアが見つかった

Amazonで売られていたカメラの中にマルウェアが見つかった■ Amazonで売られていたカメラの中にマルウェアが見つかった

Mike Olsen, co-founder of Proctorio warned Saturday that a set of security cameras he had purchased from Amazon had been infected with malware.

(参照: Malware Found in IoT Cameras Sold by Amazon

対訳

Proctorioの共同創業者マイク・オルセンは、土曜日、彼がAmazonで購入したカメラがマルウェアに感染していたと、警告を発した。

ポイント

IoT

IoTは「Internet of Things」の略で、すべてのものがインターネットにつながる技術革新のことをいいます。
例えば、冷蔵庫の中に保存されている牛乳パックがインターネットにつながり、在庫がなくなればアラートが表示されるなど、生活全般に大きな革新をもたらす技術といわれています。

IoTが普及すれば、Amazon輸出ビジネスにも大きな変化が起こるでしょう。例えば「店頭で仕入れる」場合にも、店に並んでいる商品のすべてがインターネットにつながっているわけですから、遠く離れた場所からスマホで店の在庫を確認し、Amazonで出品されている同じ商品と比較して、店の価格の方が安ければボタン一つで仕入れることができるようになるかもしれません。わざわざボタンを押して購入しなくても、すべてプログラムが自動的に判断して仕入れをし、自動で自宅までと溶けたり、そのままAmazon米国のFBA倉庫に送ってくれるようになるでしょう。

物流に関しても大きな変化が訪れます。運ばれている商品が今どこにあるのかがリアルタイムで把握できるようになるので、「商品を発送した」「まだ着いてない」などのトラブルが激減するでしょう。「あなたが発送したという商品は、まだ着いていないぞ」と言われた場合、現状では「EMSの追跡サービスでは届いたことになっています」とか、「一度配送されて留守だったので、近くの郵便局で保管されています」などのような面倒なやりとりが必要です。

しかしIoTが普及すれば、配送の状況はインターネット上に詳細に記録されるようになるので、いったん配送され留守だったから郵便局が保管しているのか、その商品は今どこにあるのかなどは、わざわざ問い合わせをしなくてもネットの記録を見ればわかるようになるはずです。

このような未来を見通して、Amazonは「Amazon エコー」のような、リビングに置いてコミュニケーションを取れる音声デバイスを既に販売しており、米国では大変な人気だそうです。グーグルやアップルも同様のデバイスを近いうちに販売すると発表しています。

マルウェア

マルウェアとは、主にパソコンやスマホに害を及ぼす悪質なプログラムの総称です。パソコンのデーターを改ざんしたり、個人情報を盗むなど、社会問題化しています。マルウェアに感染したパソコンやスマホからは、個人情報や銀行口座のパスワード、クレジットカードの番号などを簡単に盗むことができます。

IoTの普及は生活全般に大きな変革をもたらすといわれていますが、すべてのものがインターネットにつながれば、マルウェアの脅威も拡大するわけです。いかにマルウェアの脅威を防ぐかが、IoT普及のための重要な鍵となっているのです。

Amazon輸出とマルウェア

Amazon輸出の実践者として注意すべきは、「自分が販売した商品がマルウェアに感染していたら、どこまで責任を負わなければならないか」ということでしょう。

例えば中国から輸入した商品の中には、マルウェアに感染しているものが多いといわれています。中国タオバオやアリババから輸入し、Amazon米国のFBA倉庫に直送して販売している場合、その商品がマルウェアに感染していたら、どうなるでしょうか。

これは、ケースバイケースということになるでしょう。
その商品がどこでマルウェアに感染したかによって、結論が変わってきます。

中国最大手のパソコンメーカーである「レノボ」は、ある時期、工場から出荷する時点でマルウェアに感染していたパソコンを販売していました。信じられないことですが、中国の大手パソコンメーカーである「レノボ」は、マルウェアに感染しているパソコンを、素知らぬ顔をして世界中に販売していたのです。

それを知らずに、あなたがレノボのパソコンを仕入れてAmazon米国で販売した場合、どうなるでしょうか。この場合の最終的な責任はあなたにはなく、レノボにあるということになるでしょう。

ニュース記事にあった「カメラ」がどこでマルウェアに感染したかは定かではありませんが、もしあなたが中国の工場でオリジナルのカメラを製造し、あなたが意図的にその中にマルウェアを仕込ませて販売していたなら、当然ですがあなたの責任になります。しかしそうではなく、誰かの悪意によってマルウェアを仕込まれてしまったのなら、あなたには責任がないということになると思います。

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