Amazon輸出ツールを比較(本当の意味で)

Amazon輸出ツールを比較(本当の意味で)

Amazon輸出をビジネスとしているセラーであれば、ほぼ100%何かのAmazon輸出ツールを利用しているはずです。このブログを開いているあなたも、きっと何かしらのツールを利用しているでしょう。

ところであなたは、いま利用しているAmazon輸出ツールがどのようなもので、他のツールとどう違うのか、(本当の意味で)知っていますか?

もちろん機能的に見れば、「たくさんの儲かる商品をワンクリックで見つけてくれる」とか、「自動価格改定ができる」ということを分かった上で利用しているはずです。

また、「他のツールより月額費用が1,000円安い」とか、費用的な面で他のツールと比較する場合もあるでしょう。

しかしそういった表面的なことではなくて、もっと根本的な、本当の意味でのAmazon輸出ツールを比較する基準が分かっている人は、とても少ないように思います。

ほとんどのAmazon輸出実践者は、大きな勘違いのため、価格とか機能面でツールを選んでいます。「外出先からでも利用できるからいいツールだ」とか、「毎月の費用が安いからいいツールだ」などですね。

そこで、ここでは本当の意味で「Amazon輸出ツールを比較する基準」をご説明していきます。

ブラウザ型かインストール型かでツールを比較する

一言で「Amazon輸出ツール」といっても、漠然としていますね。

まず、Amazon輸出ツールには、大きく分けて2種類あります。
ブラウザ上で利用する「ブラウザ型」と、パソコンにインストールする「インストール型」の2つです。

どちらが優れているかといえば、それは「実現したい機能による」ということになります。

例えば、キーワードを入力して各国のAmazon間を横断検索し、価格差のある商品を一覧表示するツールであれば、ブラウザ型の方が有利です。また、その商品の過去のランキングの変動を長期間にわたってグラフで表示したり、ライバル出品者の数をグラフ表示する場合なども、ブラウザ型ツールの方が有利です。

しかし、自動価格改定とか、総合的なFBAツールなどは「インストール型」の方が有利になります。これは、「有利か不利か」ということであって、実現できるかできないかと言うことではありません。例えば「自動価格改訂機能はインストール型ツールにしか設置できない」というわけではありません。自動価格改訂やFBAの機能はブラウザ型にもインストール型にもどちらにも持たせることができますが、どちらかといえばインストール型の方が開発しやすい、という意味です。

バイキング・シリーズでは、ブラウザで動作するツールと、インストールして利用するツールの2種類ありますが、それはこういった理由からです。

ちなみに両者を比べる際に、「外出先やネットカフェなど、どこからでも利用できる」ことを理由に、ブラウザ型ツールの方が有利だという意見を見かけることがあります。
しかしツールは、どこからでも利用できるという1点のみで比べるものではないですよね。
ツールに備わっている機能や操作性、デザイン、開発の早さなど、総合的に比較して判断するものです。

そもそも「インストール型」のツールも、VPSなどのサービスを利用すれば、どこからでも利用できます。ですから、「ブラウザ型ツールの方がどこからでも利用できるから有利」という比較は、意味不明です(笑)。おそらく、VPSというサービスを知らないで発言しているのでしょう。

ブラウザ型ツールの「外出先からでも利用できる」、「マックからでも利用できる」という点を利点として挙げている場合は、単なる誤解か、VPSを知らない人が発信している間違った情報です。インストール型ツールでもVPSを利用すれば外出先やネットカフェ、そして海外からでも利用できます。もちろんマックから実行することも簡単にできます。

Amazon輸出ツールのVPSやマックからの利用方法などについては、別の機会にご説明しましょう。

「サーバ上で動作するツール」は不利になる

ブラウザ型ツールには、大きな欠点があります。それは「サーバ上で動作する」ということです。ブラウザ型ツールでは、Amazon輸出ツールを動作させるために、プログラム一式をサーバ上に設置する必要があります。

キーワードを入力して世界のAmazon間をリサーチするなどの比較的シンプルなプログラムであれば、問題が起こることはほとんどありません。しかし、リサーチ、自動価格改定、一括出品、ブラックリスト管理など、ツールの機能が複雑になってくると話が違ってきます。ツールやサーバにエラーが発生しやすくなるのです。

さらにブラウザ型ツールの良くないところは、全ての利用者がサーバに一極集中することです。利用者が100人いて、それぞれが全商品の価格改定、価格差リサーチ、ブラックリスト管理などの機能を同時に動かしたとしましょう。これは、プログラムとサーバに結構な負荷をかけることになります。

そのためブラウザ型ツールは、サーバを管理する専属スタッフを必要とします。24時間365日対応しなければならないため、人件費は膨大になります。アルバイトではなく、ちゃんと技術的なことが分かっている専門家が必要です。サーバ管理者からは利用者の個人情報(出品商品、在庫数、価格戦略、ブラックリスト、発送先住所等)が丸見えになるため、社外のスタッフに任せるのは、個人情報漏洩の観点からも困難でしょう。定期的なメンテナンス作業も必要です。したがってブラウザ型ツールの運営者は、土日祭日深夜にかかわらず、サーバの保守作業に追われています。

いまのサーバは高性能ですから、以前と比較すれば保守管理作業も軽減されていますが、そもそもサーバ管理者が一人も必要ない方法や、一極集中させずに負荷を分散する方法、つまり「各パソコンにインストールして動かすインストール型」であれば、余計な人件費や個人情報の漏洩、サーバ負荷という問題は、最初から起こり得ません。

インストール型ツールは「開発力」で優位

一方の、インストール型ツールについてはどうでしょうか。

ブラウザ型ツールよりインストール型ツールの方が優れている点としては、「開発のしやすさ」が挙げられます。

プログラムが開発しやすければ、あらゆる面で有利です。例えば、「Amazonアフリカ」という新しいサイトができたとします。プログラムが開発しやすければ、いち早くそのツールをAmazonアフリカに対応させることができます。開発が難しければ、対応に時間がかかります。

Amazonアフリカに対応させるために、ブラウザ型では1,2年かかってしまうケースも、インストール型では2,3ヶ月でできてしまうこともあります。実際、世の中にあるAmazon輸出ツールを詳しく比較してみると、ブラウザ型ツールは対象となるAmazonの国数が少なく、インストール型の方が対象国が多いことに気がつくはずです。

すでにご説明しましたとおり、Amazon輸出ツールは、その機能によってブラウザ型に向いているものと、インストール型に向いているものがあります。ですからツール提供者側としては、この機能の持ったツールはブラウザ型で、この機能を持ったツールはインストール型で、と正しく判断して別々に開発していく必要があるわけです。

ところが世の中にあるツールは、どれもブラウザ型かインストール型のどちらか1つにまとめて提供されています。

ブラウザ型ツールは、多機能になればなるほど、そして利用者が増えればふえるほど、動作が不安定になります。それを設置するサーバや管理するスタッフも必要です。開発も難しいですから、新しい機能を追加したり、Amazonの新しいサイトに対応するのにも時間がかかります。

一方のインストール型ツールは、特にインターネット上での操作を伴う機能を苦手としていますから、これを無理に導入しようとすると、結果的に利用者が満足できないツールができあがってしまうことがよくあるわけです。

結論としては、ある機能はブラウザ型で、ある機能はインストール型で開発することによって、総合的にまとまりのあるツール群を利用者に提供することができるようになります。

したがってAmazon輸出ツールを比較する際は、欲しい機能がどちらの型で提供されているのか、それは適切な判断でそうなっているのかを基準に比較する必要があるわけです。

Amazon MWSの「出品者ID・AWSアクセスキーID・秘密キー」が、あらかじめ用意されているツールはリスクが高い

Amazon輸出ツールを比較する際には、「Amazon MWSの出品者ID・AWSアクセスキーID・秘密キーが、あらかじめ用意されているかどうか」という視点も重要です。

Amazon輸出ツールは、Amazonが提供しているAPIやMWSを利用して作られます。従って、ツールを利用する際は、Amazon APIやMWSを利用するためのIDやパスワードが必要になるわけです。この情報を「Amazon MWSの出品者ID・AWSアクセスキーID・秘密キー」といいます。

ツールを利用する際は、必ずこの「Amazon MWSの出品者ID・AWSアクセスキーID・秘密キー」を入力する必要があるのですが、世の中のツールには、ツール提供者が用意した「Amazon MWSの出品者ID・AWSアクセスキーID・秘密キー」をそのまま入力して利用するものがあります。

これはとても便利なように思いますが、実は全く逆です。

なぜなら、あなたのものではない、他人の「Amazon MWSの出品者ID・AWSアクセスキーID・秘密キー」を利用してそのツールを使うことになるからです。

賢いあなたならもうおわかりでしょう。これは、「もし他人から借りたAmazon MWSの出品者ID・AWSアクセスキーID・秘密キーが利用できなくなったら、自分はそのツールを使うことができなくなる」ということを意味しているのです。

Amazon輸出ツールを利用する際に必須の「出品者ID・AWSアクセスキーID・秘密キー」を、自分のものではなく他人のものを利用してツールを使っていることになるのです。その「他人のID」が使えなくなれば、あなたはそのツールを使うことができなくなります。

あなただけではありません。そのツールの利用者全員が、そのツールを使うことができなくなります。これは、Amazon輸出をビジネスにしているセラーにとって、大きなリスクです。

「Amazon MWSの出品者ID・AWSアクセスキーID・秘密キー」は、例えばその人がAmazonでアカウント停止、削除されてしまったり、クレジットカード決済に失敗しただけで、使うことができなくなります。つまり、そのIDの持ち主のちょっとしたミスで、結果的にあなたもそのツールを使うことができなくなるのです。

「もしそうなったら、自分でAmazon MWSの出品者ID・AWSアクセスキーID・秘密キーを取得して、ツールを使い続ければいいじゃないか」と思うかもしれません。確かにその通りですが、うまくいくかどうかは分かりません。ツールそのものがそういったケースに対応するよう設計されているかどうかは、分からないからです。

そもそも、突然ツールにログインできなくなった原因が、他人から借りたIDにあるとすぐに気がつく人はいないでしょう。そしてツールのサポートに問い合わせたり、右往左往している間は、ツールが使えない状態になるわけです。

あなたのミスで自分のツールが使えなくなってしまうのは納得できると思いますが、このケースは他人のちょっとしたミスで自分のツールが利用できなくなるわけですから、安心してビジネスなどできません。「他人のAmazon MWSの出品者ID・AWSアクセスキーID・秘密キーを入力させるツール」は、ビジネスに耐えられないツールといわざるを得ないでしょう。

ですから、本来であれば、最初からツール利用者にAmazon MWSの出品者ID・AWSアクセスキーID・秘密キーを取得してもらって、それを利用するように設計しておくべきです。Amazon MWSのID取得は数分で終わる簡単な作業ですから、たいした負担ではありません。利用者が長く安定してツールを利用するためには必要な作業です。

したがて、Amazon輸出ツールを比較する際には、自分で取得したAmazon MWSの出品者ID・AWSアクセスキーID・秘密キーを入力するかどうかという点にも、注意する必要があります。

Amazon輸出ツールを比較する際は、今回ご紹介したような「ブラウザ型かインストール型か」や、「自分で取得したAmazon MWSの出品者ID・AWSアクセスキーID・秘密キーを入力するかどうか」の他にも、個人情報の保護やAmazonの規約違反など、いくつかの重要な視点があります。

機能面や価格の安さも重要ですが、Amazon輸出で長く安定してビジネスをしていくためには、そういった表面的なことではなく、もっと根本的な比較の基準を知ることが重要になります。