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Amazonレビュー認証導入とせどり生き残り術

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Amazonレビュー認証機能導入

Amazonレビュー認証機能導入後の3段階を予想

Amazonが、Amazonレビューに認証機能を導入すると発表しました。

Amazonではこれまで、Amazonで購入していない人でもその商品についてレビュー(評価)をすることができていました。

Amazonレビュー認証機能は、Amazonが「このレビューを書いた人は、この商品をAmazonから購入しました」ということを証明するマークを付ける、というものです。

Amazonレビューは、特にAmazonに出店しているAmazon販売者にとっては、仕入れの判断材料として重要です。

Amazonレビューの認証機能導入によって今後何が起こるのか考えてみたいと思います。

Amazonレビューの自作自演? Amazon Vine 先取りプログラムとは?

Amazon Vine 先取りプログラム

そもそも、Amazonには「Amazon Vine 先取りプログラム」というものがあり、これはAmazonによるレビュー操作として批判の対象にされることがあります。

(「Amazon レビューは買収されている? 」)

「Amazon Vine 先取りプログラム」の対象となる商品はごく少数ですので、Amazonのレビュー全体に影響があるわけではないのですが、Amazonレビューに認証機能を導入するのであれば、「Amazon Vine 先取りプログラム」は止めたほうがいいのでは?と思います。

Amazonレビュー認証機能導入後の第1段階

Amazonレビュー認証機能が導入されることによって何が起こるかですが、まずは「歓迎ムード」となります。現在がこの段階ですね。

様々なブログでは、「Amazonレビュー認証機能は大歓迎!」という意見がほとんどです。

「今まで真面目にレビューしてきてよかった♪」という内容が多いですね。

Amazonレビュー認証機能導入後の第2段階

第2段階になると、「Amazonから購入していないレビュー者の反撃」が始まります。

Amazonから購入していなくても、商品のレビューを書くことはできます。

Amazonから購入していない人がレビューを書く際、レビューの冒頭に「私はこの商品を○○店で購入した」という前書きを載せておけばオッケーなことに気がつくのは時間の問題です。

レビュー認証機能が導入される前では、実際にその商品を手に取ったことがなくてもレビューを書くことができました。

勝間和代の書籍レビュー騒動

■その解決方法としての「Amazonレビュー認証機能導入」ですから、逆に言うと、レビュー者としてみれば「Amazonから購入していないけど、他の店から購入したことを明言」すれば解決します。

そしてそれは、レビューの冒頭に「私はこの商品を○○店で購入した」という前書きを載せてしまえばオッケーなわけです。

Amazonレビュー認証機能導入後の第3段階

こんな感じで、Amazonのレビューには、「Amazonから購入したというマーク付き」のレビューと、レビューの冒頭に「他の店で買った」と書かれたレビューが混在することになります。

そして最終的には、「もうどうでもええわ!」ということになりますw

「Amazonから購入したというマーク付き」と、レビューの冒頭に「他の店で買った」と書かれたレビューの乱立状態で、「Amazonから直接購入したかどうかなんてもうどうでもいい」ということになってくるはずです。

■そうは言っても「Amazonから購入したというマーク付き」の方が、「自分の評価にある程度の説得力を持たせたい」という場合は、有利になると思います。

というわけで、レビューを書くことが好きな人にとっては、Amazonから直接購入する機会が増えることになるので、Amazonの売上が微増する、というのがAmazonレビュー認証機能導入の結論です。

レビュー狂想曲は「評価経済社会」への扉?

ところで最近、「評価経済社会」という言葉を耳にする機会が増えました。

誰が初めに提唱したのか、歴史的なことはよくわからないのですが、日本では、岡田斗司夫氏が「評価経済社会 ぼくらは世界の変わり目に立ち会っている」という書籍を出版しています。

神田昌典氏も岡田斗司夫氏との対談で、「これからの社会が評価経済社会になるという岡田先生の意見に賛成です」と語っています。

評価経済社会 岡田斗司夫著

21世紀の新しい社会? 評価経済社会とは

評価経済とは何か?ということですが、簡単に説明すると、「お金で動く資本主義経済が終焉し、社会に貢献している(=社会的評価の高い)人にお金と人と仕事が集中する社会」です。

たとえば、森林を伐採してお金儲けをする企業よりも、森林を保護しようとする人、森林を保護しながら社会を豊かにしていこうとする人に評価が集まり、そこにお金と人と仕事が集まる社会、ということになります。

以前に紹介した、10年以上前のピーター・ドラッカーの「ネクスト・ソサエティ」でも同じことが予言されていて、岡田斗司夫氏の「評価経済社会…」はそれをより分かりやすく説明してくれています。

■ヤフオクでは、随分前から評価について賛否両論があり、今でも評価ページで様々な口喧嘩を見ることができます。

個人的にはあまり好きになれませんが、ケンカ好きの人の中にはヤフオクでの評価の応酬を楽しんでいる人もいるようですw

eBayでも評価はとても重要で、売上を大きく左右することはもちろん、評価がよくないとeBayで出品すらできないケースもあります。

そして今回のAmazonレビュー認証機能導入です。

現在では「出品者側」の評価が厳しくなっている段階ですが、今後は「評価する側」へもそれが広がっていくと思います。

「お金」から「評価」へ。時代の転換期には混乱がつきもの

ヤフオク、eBay、Amazonの「評価・レビュー」が世間でこれだけ注目を集めているのは、世の中の多くの人が「お金で動く社会にはもううんざりだ」、「自分の社会貢献が評価される社会になって欲しい」という願望みたいなものが根底にあるのでは?と思います。

ヤフオク、eBay、Amazon等での評価・レビューをめぐってのドタバタは、世界が評価経済社会への入り口に立っている証拠かも知れないですね。

評価経済社会が「せどり」に与えるインパクトとは?

評価経済社会は、「森林を伐採してお金儲けをする企業よりも、森林を保護しながら社会を豊かにしていこうとする人にお金と人と仕事が集まる」と説明しましたが、この事実はせどりにとっても大きなインパクトを与えます。

書籍、CD,DVD、ゲームなどの原料は、紙や石油等です。
紙や石油は、自然を破壊して作られます。

一方の電子書籍は、本体の原料はプラスティック(=原油)等ですが、一度普及してしまえば、本を読んだり音楽を聞くためだけの紙も原油も必要ありません。

■そういった意味で、評価経済社会への流れが加速すればするほど、自然保護の観点から電子書籍が普及し、紙や石油を原料にしている「書籍、CD,DVD、ゲームなど」はますます売れなくなる、ということになります。

とはいえ、評価経済社会の到来がメディア販売の息の根を止める、というのはこじつけのような気もしますw

どちらにしても、評価経済社会は電子書籍を普及させる1つのパワーになり、メディア販売にも少なからず影響する事は間違いないと思います。

■ただ、電子書籍の普及が本当に自然保護になるのかはよくわかりません。

Googleには100万台、Amazonには50万台のサーバーがあると言われています。
光ファイバーなどのケーブル類は世界中に張り巡らされています。

電子書籍とそれを普及させるためのインフラを整備し、保守管理する方が自然を破壊しているかも知れませんねw

それでも、「電子書籍の方が自然に優しい」という先入観(幻想?)は崩れないと思います。

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