AmazonとeBayを比較した記事を読むときに注意すべき2つのこととは?

AmazonとeBayを比較した記事を読むときに注意すべき2つのこととは? AmazonとeBayを比較した記事を読むときに注意すべき2つのこととは?

Is eBay The Anti-Amazon? (eBayは、アンチAmazonなのか?) [出典 Is eBay The Anti-Amazon?]
(eBayは、アンチAmazonなのか?)

この記事の中では、「AmazonとeBayはサイトの内容が違うのだから、両者がそれぞれ独自の存在としてやっていけばいい」、「よく勘違いされることだが、eBayはオークションサイトがメインの事業というわけではなく、他にもさまざまな事業を持っている」、「eBayも、新しい試み、例えば価格の表示を新しくするとか、バーチャルショッピングの構築などを積極的に進めている」などと紹介されています。

私は「eBay応援派」なので、いまのふがいないeBayには正直がっかりすることが多いのですが、こういったニュース記事を読むにあたっては、注意すべきことが2つあります。つまり、このニュース記事そのものがeBayからお金をもらって書かれた「ステマ記事」の可能性があること、そしてもう一つが、eBayのライバルはAmazonだけではない、ということです。

eBayの記事そのものがステマの可能性がある

テレビや新聞などの従来のマスコミから発信される情報のほとんどはステマ情報です。テレビのニュースにしても新聞の記事にしても、ほとんどがスポンサーからお金をもらって発信されている情報です。

『テレビは見てはいけない』 [出典 : テレビは見てはいけない]

私は日本からフィリピンに移住して、テレビを一切見なくなりました。その代わり、空いた時間で本を読んでいます。テレビを一切見なくなったことで、マスコミが流す情報はほとんどがステマだという視点を獲得することができました。

いまはそれがネット媒体にまで広がってきています。今回の「eBayは大丈夫」記事も、おそらくeBayからお金をもらって書いている記事でしょう。

eBayのライバルはAmazonだけではない

eBayのライバルは、Amazonだけではありません。最近ではFacebookがeBayに対抗する有力なサービスをいくつか立ち上げています(「Facebook sale groups」、「ユーザ同士で物品を売買できる『Facebookマーケットプレイス』など)。

AmazonもインドでeBayに対抗する「個人間取引」サービスを始めましたが、まだ試験段階です。しかしFacebookの新サービスは、eBayと真っ向から対抗しています。海外では、このFacebookの新しいサービスがeBayを破壊すると分析している専門家もいます。

AmazonやFacebookの他にも、ネット事業の攻勢を強化しているウォルマートや中国アリババ、そしてEtsyもあります。アプリで個人間取引できる日本製の「メルカリ」もeBayのライバルとなります。巨額の資金があるGoogleやアップルも、怖い存在です。

この記事にあるような「AmazonとeBayはサイトの内容が違うのだから、両者がそれぞれ独自の存在としてやっていけばいい」などは分析としては甘すぎます。ですから、eBayからお金をもらって書かれたステマ記事なんだろうな、と予想できるわけです。

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