Amazon化するeBayに未来はあるのか?

Amazon化するeBayに未来はあるのか?

■EBay continues shift to “Amazon-esque” business

EBay reported third-quarter earnings results after the bell on Wednesday. The company brought in revenue of .22 billion, narrowly beating estimates of .19..

eBayのCEOがAmazonに対して語ったこととは?

eBayと言えば「オークションサイト」ですが、実際には固定価格で取引ができる機能もあります。ですからeBayは、オークションサイトでもあり、(固定価格で売買ができる)ネットショップでもあるという、2面性を持ったサイトです。

そんなeBayのCEOが2016年6月のインタビューで、ライバルのAmazonについて次のように答えています。

■EBay CEO: ‘The world doesn’t need an almost-as-good Amazon’

EBay isn't just an auction site anymore, but it's also not trying to be Amazon, CEO Devin Wenig said.

要するに、「私たちはAmazonを目指そうなんて考えていない」、「全ての人がAmazonのようなサービスを望んでいるわけではない」、「eBayにはeBayのやり方があり、今後もそれを続ける」ということです。

ところが冒頭で紹介したニュースでは、eBayのAmazon化が進行していることを指摘しています。つまり、オークションとしての機能を失いつつあり、その代わり「固定価格」での取引が増えているというわけです。これでは、オークションではなく普通のネットショップですから、eBayがAmazon化しているのも頷けます。この記事を信頼するなら、eBayのCEOのインタビューとは全く逆のことが起こっていることになります。

無策のeBay その将来は「時代遅れ」か「買収」のどちらかしかない

eBayは、現状では売上は順調に伸びており、株価も高く推移しています。ですから表面的には絶好調なのですが、数年後の未来はどうでしょうか?

eBayの未来は、かなり厳しいとみた方がいいでしょう。
そう推測できる根拠はどこにあるのでしょうか?

当サイトの入会特典「ネットビジネス第3の波」で詳しくご説明しているとおり、いまはIT技術の大転換期に当たります。

IT技術の大転換期とは、人工知能、IoT、ロボット工学、ドローン、フィンテック革命、VR技術などの新テクノロジーのことです。これらの新しいテクノロジーをいち早く抑えた企業が、次世代のIT業界の覇者となります。Amazonがロケットを開発したり、FBA倉庫にロボットを導入したり、ドローンの特許を多数取得しているのは、こういった新しいテクノロジーが必要になる次世代に自分たちが生き残るためにやっていることです。

Amazon化するeBayに未来はあるのか?

ところが、eBayからはこのようなニュースが一切聞こえてきません。きっと、何も対策をしていないのでしょう(笑) 新しいテクノロジーの時代がやってきたら、それまで着々と準備をしてきたライバル企業から取り残されるのは目に見えています。

「最新技術は購入したり、借りたりすればいい」と思うかも知れませんが、それを提供してくれるのは、Amazonのようなライバル企業です。eBayのサイトを動かす基本となる技術をAmazonのようなライバルから購入したり借りたりしていたのでは、もうそれは、実質的にはAmazon(などのライバル企業)が運営しているサイトです。

eBayとメルカリは同じ運命をたどることになる

私が「メルカリは子どもだましのアプリ」と言っているのは、eBayと同じくメルカリも、次世代のテクノロジーについては自分たちでなにも開発できていないからです。

メルカリが新テクノロジー時代に生き残るには、Amazon、マイクロソフト、グーグル、Facebookなどが開発した新技術を購入するか借りるしかありません。AmazonやFacebookは、自分たちで開発した新テクノロジーを、自分たちで使うことができます。しかしメルカリは、そういった新テクノロジーをライバルのAmazonやFacebookから買ったり借りるしかないのです。これでは、Amazonが始めた個人間取引サービスや、Facebookのマーケットプレイスには、メルカリは太刀打ちできないことが目に見えているでしょう。だから、メルカリは「子どもだましのアプリ」なのです。

唯一残された道と言えば、第三の企業、つまりAmazonやFacebookなどではない別の企業が、新しいテクノロジー時代の覇権を握り、その技術をメルカリだけに安く提供してくれるというパターンです。しかし実際には、先日紹介したようにAmazonがドローン関連の特許を連発しているように、いま開発が進行している各テクノロジーや技術には、「特許」という壁が存在します。開発資金も数千億円とか数兆円という規模です。この状況で第三の企業が現れて次世代の覇権を握り、その技術をメルカリだけに安く提供してくれると言うことは、現実的に起こりそうもありません。

そしてこのままだとeBayも、メルカリと同じ運命をたどることになるでしょう。まぁその前に、eBayほどの企業であれば、どこか他の企業がeBayを買収してしまうことになると思います。あえてeBayは、どこかの企業に買収してもらうことを心の中で望んでいるのではないかとさえ思えます。