Amazon A9に新たなライバル登場か?

Amazon A9に新たなライバル登場か?



Amazon A9に新たなライバル登場か?■ Amazon A9に新たなライバル登場か?

Gets New Competition From Yahoo-Backed Startup Twiggle

Inc.’s proprietary e-commerce search engine, A9, may soon have a new competitor in the form of Yahoo Japan-backed Israeli startup Twiggle.

※参照: Amazon A9 Gets New Competition From Yahoo-Backed Startup Twiggle

対訳

「ヤフーのバックアップを得たTwiggleがAmazon A9の競合相手になる」

Amazon米国が所有するeコマースのサーチエンジンA9は、日本のヤフーのバックアップを得たイスラエルのスタートアップ「Twiggle」という競合相手を得ることになるだろう。

チェックポイント

Amazon A9

「Amazon A9」とは、Amazonが開発している検索エンジンの名称です。2004年に開発がスタートした、比較的歴史の長い検索エンジンです。主に、Amazon内の検索順位を決めるために利用されていると言われています。

Twiggle

「Twiggle」とは、2013年にGoogleの元技術者などによって設立された、イスラエルに拠点を置く新しい検索エンジンの名称です。人工知能(AI)や自然言語処理(NLP)などの最新技術を駆使した検索テクノロジーで、注目を集めているとのこと。このTwiggleが、AmazonのA9を脅かす新たな存在になると、ニュースは伝えています。

Amazon A9とTwiggle

Amazonで商品名を入力して検索ボタンを押したとき、それに関連した商品が上から順番に並びます。「キーワードに関連順」、「人気順」、「価格順」、「出版日順」などに並び替えることもできますね。あなたもきっと、「この順番はどうやって決めているんだろう?」と、一度は疑問に思ったことがあるでしょう。

このAmazon内の検索順位を決めているのが、Amazonが独自に開発している「A9」という検索エンジンです。
A9の開発が始まったのは「2004年」と言うことですから、意外と歴史の長い検索エンジンといえます。

Amazon A9は、Googleなどと異なり、Amazonのサイト内で使用されているという点で特殊な検索エンジンです。
Googleなどのように、世界中のすべてのサイトを対象にしているわけではなく、あくまでもAmazonのサイト内の順位を決めるために開発されているわけです。

さて、ニュースに出てきた「Twiggle」は、2013年に元Googleの技術者が設立し、イスラエルに拠点を置区スタートアップ企業です。日本のヤフーがバックアップし、$12.5M(1250万ドル)という資金の調達に成功しました。他からも膨大な資金提供を受けているようです。将来の成長が有望視されている、とニュースでは伝えられています。

このタイトルを見て私は、「このニュースはおかしい」と感じました。なぜなら、Amazon A9はAmazonのサイト内の検索順位を決めているもので、外部の検索エンジンはライバルになり得ないからです。Amazon内の検索順位は、Amazonが独自に開発しているA9を利用しているので、部外者が開発した検索エンジンをAmazonの検索エンジンとして利用するとは考えられないからです。

ところが、記事を読んでいくうちに私の認識が間違っていることに気がつきました。
つまり、「Amazonは、Amazon以外の他のネットショップにも、A9の検索技術を提供している」、「eコマースの市場規模は、2015年にほぼ$ 1兆に達し、2018年までに$ 1.5兆成長すると予想されている」、「だから、TwiggleはAmazon A9のライバルになり得る」ということでした。

Amazon輸出実践者として歓迎すべきTwiggleの台頭

Amazon A9はAmazon内だけで利用されているわけではなく、急拡大を続けるeコマース市場で、他のネットショップにもその技術を提供していたわけですね。ですから、「Twiggle」はAmazon A9のライバルになり得るわけです。

これは、Amazon輸出実践者に朗報です。なぜなら、Twiggleが外部APIなどで情報を提供してくれれば、「海外でどのような商品が売れているか」が、簡単にわかるようになるからです。

Amazon輸出では、どのような商品が売れているのかをまず調べ、その商品を中心に販売すれば、簡単に売上を増やすことができます。いわゆる「売れる商品」、「売れ筋商品」を知ることが、Amazon輸出の基本中の基本です。そしてそれを中心に売っていけば、自然と売上を上げることができます。

ところが、この基本中の基本である「何が売れているのか」を調べるのがとても難しいのです。現状では、Amazonが公開している「セールスランキング」とか、各セラーが苦労して集めた「過去のデータ」などを元に、よく売れる商品を探っています。しかしこれでは十分とはいえず、もっと手っ取り早く売れる商品を知る方法はないかと、Amazon輸出の実践者は常に試行錯誤を繰り返しています。

Amazon A9やTwiggleは検索エンジンですから、どのようなキーワードで検索されているかを「ビックデータ」として保存しています。「よく検索されるキーワード」は「よく売れる商品」とほぼイコールですから、そのビックデータの一部でも開放してくれれば、Amazon輸出の実践者としては、とてもありがたいのです。

現状で、Amazon A9にはそのようなサービスはありません。しかし「Twiggle」が代わりのその情報をAPIなどで提供してくれれば、とても参考になります。もちろん、Amazon内の検索情報はA9が握っていて、「Twiggle」にはそれがないのですが、それでもAmazon以外の多くのネットショップで「Twiggle」が採用され、その検索情報が提供されれば、Amazon輸出に応用できるでしょう。

ところで、「Amazon A9」はその情報を公開していないとご説明しましたが、世の中に出回っているAmazon輸出ツールの中には、たとえば「Japan import」とか「Japan figure」などのキーワードを登録しておくと、そのキーワードがAmazon内でどの程度検索されたかを教えてくれるツールがあります。また、「いまAmazonでよく検索されているキーワード」などの情報をグラフにして表示してくれるツールなどもあります。しかし、Amazon A9はそのような情報を提供していません。ですから、このような情報は本来入手することができないはずです。

では、どうやってこのような情報をツールが提供できているのでしょうか?
その種明かしをすれば、実際のところ次の3つがあります。

  1. ツール提供者が情報をねつ造している
  2. Googleなどの他のキーワード情報を流用している
  3. Amazonの規約に違反した手法で情報を入手している

Amazon A9が公開していない「Amazon内の検索情報」を”公開”するには、この3つの方法しか考えられません。つまり、情報をねつ造しているか、他の検索情報をAmazonのものだと嘘をついているか、Amazonの規約違反のどれかです。そして、このようなツールが月5千~1万円程度で提供されています。提供する方もどうかと思いますが、ツールを利用する側としても注意したいところです。

どちらにしても、「Twiggle」が普及し、その情報の一部でも外部に公開してくれれば、Amazon輸出実践者としてはとても有益な情報となり得ます。「Twiggle」に習ってAmazon A9の方も情報を公開してくれると、さらにいいんですけどね。

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